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多難な廃炉工程

 世間やマスコミの原発叩きこそが貴重な人材を失わせ、廃炉を困難にしている

 政府は、福島第1原発の廃炉に向けた中長期の工程表を改定し、核燃料取り出し開始時期を3年遅らせたという。溶け落ちた核燃料の回収を着手する号機と具体的な方法の決定も1年遅れとした。それでも30~40年で終える予定の、全体工程目標は維持したそうだ。

 もちろん反原発派は、「それ見たことか」とせせら笑っている。
 以前から彼らは、廃炉方法には懐疑的で、格納容器内の放射線の強さやデブリの状況から、「できない理由」を山ほど並べ立ててきた。そのくせ、わずかの「汚染水」漏れや計画の遅れに対しては、これでもかと攻撃する。

         牛の歩み
 しかしこのような難工事が、計画通りいくはずがない。
 なにしろ、まだ世界中のだれもがやったことのない工事である。きわめて高度な技術に加え、イノベーションが発揮できなければ成功しない。そんなことのできる人は、いまの原子力技術者の中にはいない。

 世間やマスコミが、よってたかって原発叩きを行った結果、貴重な人材まで潰してしまったからである。マスコミを先頭に、国民的バッシングを浴びている原子力業界に、誰が好き好んで入るであろうか。いまのままでは廃炉どころか、その過程で重大事故を招く可能性がある。
 原発の安全な撤退のためには、いまは原発技術を蓄積する時期なのである。


 さらに今度の選挙では、国民の漠とした不安に便乗し、希望の党が「脱原発」を唱えるという無節操な行動に出た。自民党との差別化をはかるためである。これがほんとなら、人類と日本の未来を台無しにする暴挙である。
 こんな重要なことは、絶対に政争の具にしてはいけない
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