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エネルギーと文明

 核兵器の拡散した世界では、エネルギーを総動員し文明を発展させることが必要

 台風が過ぎ、秋風がさわやかである。今年の夏も暑かった。年を追うごとに暑さの程度が増していく。とても団扇や扇風機だけで、夏をすごすことはできない。もし電気がなくなったら、狂い死にする人が激増するであろう。それやこれや、日本では一人当たり世界平均の10倍ものエネルギーを使っている。

 したがって、電力消費量を削減すべきと主張する人は多い。ムダな電力を使わないことは理にかなっており、省エネ・省資源の努力は今後も続けていくべきである。さらに、反原発を訴える人の中には、電気などいらないという原理主義者もいる。

             丸行燈

 しかし、ものはほどほどである。いまさら昔の生活に戻れるかどうか。
 今夏私も、猛暑の仕事部屋でエアコンなしで仕事しようと試みてきた。どんな仕事でも少しは頭を使う。7~8月、早朝の涼しい日には何とか仕事できるが、室温が30~35度を超えるともういけない。部屋にいることさえ苦痛で、思考能力がまったくなくなる。すべてがどうでもよくなる。

 赤道上にある国が押しなべて生産性が悪いのは、この暑さのせいである。そのような地域に住んでいたら、頭脳労働はできない。近年東南アジアが発展してきたのは、先進国の投資によって、工場やオフィスに冷房装置が導入されたからである。
 したがって冷房をなくしたら、世界的な文明の発展はおぼつかない。

              昼行燈
 文明の発展が停滞するとどうなるか。
 核戦争の危機が飛躍的に高まるのである。
 フロイトは、戦争をなくすためには「文明の発展を促すことで知性を高め、他への破壊欲求をコントロールすることである。」と述べている。すなわち冷房エネルギーを惜しむと、知性が高まるどころか、人々はますます狂暴になる。暑い国で大量虐殺が多いのはそのためである。

 北朝鮮の危機が治まっても、核の拡散は避けられない。あらゆる国に核兵器がいきわたる。思考能力が高まることなく知性の乏しいままの国もある。それらの国すべてが、冷静に判断をすることができるはずがない。核兵器というとんでもない兵器が拡散した世界では、すべてのエネルギーを総動員し、文明を発展させることが、どうしても必要なのである。平和的に核戦争を回避するには、それしかない。
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