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登山でのリスク

 パンジージャンプで落下事故があるように、登山もリスクがあるから面白い

 50年以上の登山経験の中で、いろんな危険に直面してきた。その経験を踏まえて、山にはどんなリスクがあるのかまとめてみよう。登山を計画するときは、これらを踏まえて準備する(夏のハイキングレベルであるが)。いまでも日本中で毎年300人が、登山で亡くなっている。

低体温症
 風雨などで体が冷えると、体温が低下し、ひどくなると錯乱が始まる。登山で汗をかくなど、濡れた体に冷たい風が当たれば、10分と経たず低体温症になる。死ぬ前は、天国に行ったように気持ちよくなる(らしい)。
 濡れないようにし、厚手の防寒具、セーターを準備する。
 
熱中症
 炎天下の尾根筋で水がないまま強行すると、干乾しになる。
 ただ、みな余分に水を持っていくし、その気になればなんとかなる。昔は、水を飲まないことを奨励していたので、よく発生していた。

日焼け
 炎天下では、熱中症と同時に日焼けも問題になる。とくに雪山では、やけどのごとく顔がはれ上がる。直接死亡事故に繋がることはないが、いずれ醜い顔になるか、刺激が続けばがんを発症する。
 日ざしを防ぐ帽子や長袖の上着、日焼け止めクリームが有効。

       12曲り急登から 別山 H28.10.14

転倒、滑落
 山道の転倒でいいことはない。急坂ややせ尾根では、直ちに滑落に結びつく。転倒しなくても落ちたら、命に直結する。とくに雪渓は滑りやすい。たいてい疲労か油断して落ちる。私もこれまで、4~5回滑落したことがあった。奇跡的に生きながらえたのは、間違いなく運である(いいのか悪いのか?)。
  
迷い道
 道で迷っても、いいことはない。時間はとられるし、あせって疲労の原因になる。疲労するとすべてがどうでもよくなり、気持ち良くなる。それが体温低下や転倒・滑落に直結する。
 
熊、サル
 登山道で熊に襲われたら悲惨である。山道での駆け足ではかないっこない。
 ただ不思議なことに、あまり登山者が熊で遭難したということは聞かない。たいていの登山者は(効果不明な)鈴を鳴らしているからである。
 最近では、サル攻撃のほうが多い。

虫刺され
 スズメバチ、マダニ、毒蛇など、野山には無数の毒虫がいる。むかし、乳首をダニに噛まれ10年以上痛い思いをした。また、茂みでキジ打ち中に毒虫にさされ、一物が瓢箪(ひょうたん)みたいに腫れ上がったこともある(今では見る影もない)。それでも死なないのは、人間はいちばん生命力旺盛な、しぶとい生き物だからである。

          貧困女性 

水難、女難
 沢登りでときどき、溺れる人がいる。沢登りをしなくても、ダムの下流を歩き放流に巻き込まれることもある。ときには怪しげな女性に付きまとわれる。水難と女難は、巻き込まれたら逃げるのが難しい。

落石、雪崩
 山で落石や雪崩の事故は多い。上下でうごめく仕事では、落下物の危険が常に付きまとう。山で落石を見かけたら、大声で注意しよう。
 また御嶽山は、噴火による落石であった。それ以降、火山に登るときはヘルメット持参が努力義務になっている。

火傷
 狭いところで調理していると、たまに鍋をひっくり返す。むかし、剣沢キャンプ場で、くるぶしから先のほうに熱湯がかかり、水ぶくれでメロンのように膨れたことがある。1月以上まともに歩けなかった。


 もちろん、地震、雷、火事、オヤジと、通常の災難でさえ、山で襲われたら被害は倍増する。細かい不備でも大事になることがある。例えば、登山中に(サルかトビに盗られ)靴下がなくなったら、まともに歩けない。稜線でリュックを落とし、食糧が無くなっても、恵んでくれる人はいない。山小屋で法外な請求にびっくりすることもある。
 それでも、いざとなったらダイビングするところはいくらでもある。枝ぶりのいい原生林もあるから、蒸発するにはもってこいである。

 このように、登山では常にリスクが付きまとう。だから面白い。パンジージャンプでときどき落下事故があるのと同じである。
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