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観光公害

 観光客は、やみくもに受け入れるのではなく、ターゲットを選別する

 先日、福井県観光連盟専務理事の佐々木靖男氏による、「福井県の観光」についての講演を聴いた。平成28年度における福井県への観光客入り込み数は、1347万人であった。その前年から6%、平成27年の北陸新幹線開業以前より、30%は伸びている。

 それでも、石川県に比べたら半分、京都など日本有数の観光県とは、比べ物にならない。
 観光連盟をはじめ県全体の総意として、さらに福井県の観光客をふやしていくのが、共通課題となっている。そもそもいまや全国どこの地域へ行っても、「観光振興」が合言葉である。如何に他の地域よりもたくさん観光客を引っ張り込むかで血眼になっている。

       氷室神社、花と人 H28.3.23

 しかしなにごとも、過ぎたるは及ばざるがごとしである。
 26日のプレジデントオンライン記事では、京都などで観光客が大挙して押し寄せ、トラブルを起こす「観光公害」が増えている、と述べていた。観光公害とは、観光がもたらす様々な弊害のことで、車両乗り入れでの振動、騒音、排気ガス、渋滞、トイレやゴミ、観光受入れのための環境破壊、トラブルなどである。人口の少ない福井県に、石川県なみの観光客が押し寄せたら、ただでは済まない。

 観光客というのはそこに生活する人間にとっては厄介者であり、迷惑以外の何ものでもない。お金を落としてくれるから、受け入れるだけである。直接恩恵を受けていない人にとって、静かな環境を荒らされたくない。数年前、竹富島で水牛に乗ったとき、フン害に悩む住民の苦情プラカードを、いたるところで見かけた。
 そのうえ日本では、じわじわと増える外国人労働者や移民などとの文化摩擦も起きている。

 すべて、ほどほどがいい。
 やみくもに受け入れるのではなしに、こちらからターゲットとする観光客を選別する。すなわち福井での観光客受け入れは、量より質の高価格戦略を基本方針としたい。
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