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恐怖のヒアリ

 目先の小さな脅威に過剰反応することで、大きな実害を招くのは、日本人の得意技である

 先月、神戸港に荷揚げされたコンテナから、ヒアリが発見された。ヒアリは、極めて強い毒針を持っている。 人間だけでなく、多くの動物に攻撃をしかける。毒性が高いだけでなく、小動物なら集団で食い殺してしまう。数が増えれば人間も同じである。アメリカでは、毎年100人近い人が死亡しているという。
 
 貿易が拡大すれば、数多くの招かれざる客が訪問してくる。輸入コンテナは、中身をすべて確認するわけではない。書類だけで通関し、そのままコンテナごと流通する場合もある。今回ヒアリが発見されたのは偶然である。氷山の一角であり、現実にはかなりのヒアリが、すでに日本に上陸しているはずだ。

        働き?アリ

 では、このヒアリをどうすればいいのであろうか。
 外来生物が大量繁殖するのは、新しい世界には天敵がいないからである。天敵とは、たいていその生物を食べる生物である。

 ヒアリに関しては、日本に素晴らしい天敵がいる。
 ある記事では、兵庫の生物研究員の橋本佳明氏によると、ヒアリの天敵は、じつは日本のアリだそうだ。縄張り意識が強い日本のアリは、見慣れないアリがいると攻撃して死滅させてしまう。とくにサムライアリは、その傾向が強いという。このとき人間が、殺虫剤などでアリを減らしてしまうと、却って猛毒ヒアリが繁殖してしまう。われわれは、日本にいるアリを減らさないようにすればいい。(7.11追加;じつはこの話を否定する記事も出てきた!?。平和ボケした日本アリは、ヒアリに太刀打ちできないらしい。)

 ここで注意すべきことがある。ヒアリを撲滅するために、日本アリとくにシロアリを増やしてしまうと、日本中の構築物が根元から腐ってしまう。有象無象の外来シロアリも多い。シロアリに比べたら、ヒアリ被害の方がはるかに少ない。このことは、放射能に吃驚して他の有害発電装置を増殖させてしまったことと重なる。日本人は、極端である。
 目先の小さな脅威に過剰反応することで、大きな実害を招いてはいけない。

       刺身とから揚げに H26.6.20撮影

 もっとも、すべての生物の天敵はヒトである。生命のしぶとさや繁殖能力の高さで、地球上に70億もの個体を増殖させてきた。ヒトがその捕食能力を発揮し、ヒアリとシロアリのおいしい調理法を開発すれば、アリはあっという間に絶滅危惧種に成ってしまう。
 あれほど大繁殖した越前クラゲも、クラゲ丼が福井の特産品になろうとしたとたん、消えてしまったではないか。
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