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連勝中の天才棋士

 世の中の複雑怪奇な現実に目覚めると、ただの人になってしまう

 中学生の最年少棋士、藤井聡太四段が、竜王戦決勝トーナメントに臨み、10代対決に勝利し、公式戦連勝記録を29連勝まで伸ばした。30年ぶりの偉業である。なにしろ、プロになって負け知らずである。連勝中には羽生三冠も入っており、藤井四段の実力は本物である。

 将棋の指し手は無数にあり、並の人間の頭では解析できない。だからプロ棋士になる人は、学業でもずば抜けて秀才である。試験によるエリートコース突破など、屁でもない。現に米長元名人の兄弟は、「みな出来が悪いから東大に行った」。そのトップ集団の中での連勝であるから、藤井四段はとんでもない頭脳の持ち主であることは間違いない。

      ほっとけ鳥

 しかし、いくら将棋が複雑だといっても、9×9マスという、限られた範囲内での組み合わせにすぎない。膨大な計算が得意な電子計算機には勝てない。現にアルゴリズムが進化したAIには、人間の棋士は勝てなくなってきた。いくら藤井四段でも勝つことはできないであろう。

 何もケチをつけようとしているのではない。
 人間が機械に勝てないのは、当たり前である。白鵬がブルドーザーを押し出すことはできないし、私のおんぼろ乗用車でさえウサイン・ボルトより速い。限られた枠のなかでも、人間の限界に挑戦するのは素晴らしいことである。
 
 言いたいことは、「世の中の出来事は、将棋の数兆倍も難しい」、ということである。あらゆる自然現象や、無数の人々の頭の中の組み合わせを考えると、数兆倍どころではない。こんな複雑な世の中では、いくら頭がよくて努力を積み重ねても「成就」することは不可能である。世界の複雑怪奇さから見たら、いくら天才でもどんぐりの背比べである。
 それにいくら藤井四段が連勝を続けても、一足飛びに名人や10段になることはできない。将棋の世界は、実力主義であるとともに、年功序列も生きている(こんなことはどうでもいいか)。
 
 14歳の藤井4段は、この現実に目覚めるであろうか。あと5年は気づかないでほしい。目覚め、白けてしまったら、「20才過ぎてただの人」になる。
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