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放射線とテロ

 被ばくパニックテロを防ぐには、われわれが放射線を恐れないことしかない

 先週、茨城県にある原子力研究開発機構の研究所で、作業員5人が被曝した。最初肺から22,000ベクレルのプルトニウムが検出されたという報道があった。これは国内最悪の内部被曝である。ただ再測定では、体内プルトニウムは、検出されなかったらしい。体の表面に付着した放射性物質を誤検出していた可能性がある。

 どちらにしても、この程度では急性被ばくの症状は出ないし、体内プルトニウムはすぐ排出される。これが原因でがんになる可能性は少ない。22,000ベクレルといっても、人間4~5人分である。満員電車に乗れば、周囲の人から10万ベクレル以上の放射線を浴びる。むしろ、被曝したという事実がストレスで、病気になる可能性の方が大きい。

       悪霊の憑いた放射脳患者のお祓い

 この事件であらためて感じたのは、放射能に対する日本人の敏感さである。
 有機溶剤や塵埃などを吸い込んだとしても、死亡また気絶でもしない限り、ニュースになることはない。それなのに、わずかな放射線漏れでこれだけ大騒ぎになる。

 日本ではこれまで、放射線で亡くなった人は極めてわずかである。広島・長崎原爆は熱線と爆風だし、第五福竜丸のとき亡くなったのは、輸血で肝炎にかかった人だけである。このときビキニ海域で、致死量の放射線を浴び、2週間放置した人でも元気になっている。放射線は思ったほど危険ではない。放射線に対し過敏に反応する必要はない。

 それより、これだけ放射線恐怖症が多いと、「汚い爆弾」テロが効果的になる。世界には、無数に放射性物質が散らばっている。病院や研究室にある、がん治療器や放射線殺菌器などである。これらを盗みだし通常爆弾で爆発させれば、放射性物質は数キロ範囲に拡散する。 
 そのとき危険なのは、混乱やパニックである。医療機関には、無数の思い込み患者が殺到する。3.11のように、自殺する人も出る。それが他の地域にも飛び火して、収拾がつかなくなる。なにも原発施設を狙う必要などない。

 これを防ぐのに、すべての放射線装置を隔離することは不可能である。回避する方法はただ一つ。われわれが放射線を恐れないことである。
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