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徒然草 7段(4月5日)

 人は60歳を過ぎたら死ぬのがいい。平均寿命80歳を超える現代日本は、異常である
 
 すこし読みにくいが、吉田兼好・徒然草の一部を紹介しよう。

『あだし野の露消ゆる時なく、鳥部山の煙立ち去らでのみ住み果つる習ひならば、いかにもののあはれもなからん。世は定めなきこそいみじけれ。

  命あるものを見るに、人ばかり久しきはなし。かげろふの夕べを待ち、夏の蝉の春秋を知らぬもあるぞかし。つくづくと一年を暮すほどだにも、こよなうのどけしや。飽かず、惜しと思はば、千年を過すとも、一夜の夢の心地こそせめ。住み果てぬ世にみにくき姿を待ち得て、何かはせん。

 命長ければ辱多し。長くとも、四十に足らぬほどにて死なんこそ、めやすかるべけれ。そのほど過ぎぬれば、かたちを恥づる心もなく、人に出ヰで交らはん事を思ひ、夕べの陽に子孫を愛して、さかゆく末を見んまでの命をあらまし、ひたすら世を貪る心のみ深く、もののあはれも知らずなりゆくなん、あさましき。』


               もう枯れ尾花 H28.8.19

 一言で言えば、「老人は死ぬのが最大の仕事である」ということである。兼好は、人間40歳になる前に死ぬのがいい、と言っている。

 しかし、現代日本ではさすがに40歳は早い。人によって違うが、60歳から70歳ぐらいがちょうどいいのではないか。

 いまの時代、生まれてから20~25年は親の世話になる。結婚して子供を産むのが30歳。そこから、50~55歳位まで、子育てである。その間は死んでもらっては困る。働き盛りで、社会貢献もできる。それを過ぎると、必ずしもいなくていい

 つぎに、60歳から70歳を超える頃には、この世からいなくなることを期待されるようになる。それが潮時である
 長くてもそれから5年であろう。75歳以上を「後期高齢者」とは、うまいことを言ったものである(さすがに「不要高齢者」とはつけにくい)。それを超えると、社会に貢献するより、人に厄介になった年数のほうが長くなる。

 いまや平均寿命が80歳を超える日本社会は、ひどく歪んでいるのではないか。「命汚い」老人は、あさましい。

     ---もっとも吉田兼好自身は、70歳近くまで生きていたとされる。
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