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渋滞の解消

 渋滞は、乗客が沿道の景観をつぶさに見ることができる観光資源となる

 東京都では、満員電車をなくすために、2階建ての電車を提案したということをきいた。クールビズを実現させた、アイデアマンらしい知事の発想である。東京に限らず、多くの大都会では通勤時の渋滞が大きな問題になっている。とくに途上国の多くは、必ず渋滞で悩んでいる。バングラデシュでテロに遭った日本人たちも、渋滞解消のための支援を行っていたという。
 
 さらに、道路の車渋滞が及ぼす影響は多大である。毎年の渋滞損失時間は、日本全国でざっと38億時間にもなる。一人当たり約30時間/年が、渋滞によって失われている。この損失時間を金額に換算すると、全国では約12兆円(?)になるという。そのほかに、速度が1/4になると燃料消費量が約2.5倍になり、環境への負荷が約2倍になるという試算もある。
 この渋滞問題解決のために、道路整備など交通の供給側からの対応がなされてきた。築地から豊洲へ移転するのも、環状線をつくるためであったはず。

     大型バス

 その前にもっと、交通需要側からの対応を取ってもいい。
 すなわち、時間や経路、交通手段など自動車の利用者の交通行動を変更することにより交通需要を調整し、都市または地域レベルでの道路交通混雑を緩和する手法である。

 おおよそつぎの5つである。
①経路の変更
②手段の変更 (パークアンドライド)
③自動車の効率的利用(相乗り、カ-シェアリング共同集配)
④時間の変更(時差出勤、フレックスタイム)
⑤発生調整(職住接近、在宅勤務)

 この中で最も効果的なのは、⑤の発生調整である。何しろ通勤しない。だからむかしの「住み込み」というのは、きわめて合理的だったのである。金がかからないだけでなく、道路をつくるよりはるかに効果がある。


 しかし福井に住んでいると、朝夕の出勤時間や積雪時を除き、車の渋滞に出会うことは少ない。大都市や大都市間の高速道路で渋滞に会うと、なぜか楽しくなる。中国や東南アジア大都市での殺人的なラッシュこそ、貴重な「観光資源」である。渋滞によって乗客は、沿道の景観をつぶさに見ることができるからである。
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