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国会といじめ

 大人が堂々と個人攻撃をやっているから、子供のいじめが正当化されてしまう

 日本の学校におけるいじめが、校内暴力と共に増えてきた。毎年のようにいじめによる自殺が発生し、大きな社会問題となっている。とくに最近のいじめの特徴は、陰湿、残酷、執拗である。
 文科省によるいじめの定義は、「心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」となった。すなわち当事者間の力関係は関係ない。

 もちろんいじめは学校だけでない。必ず大人の社会にもある。相撲や会社など、閉鎖的な社会では必ず起こる。 
 さすがに大衆の面前での暴力沙汰はまれである。だがいじめの態様の中で、65%を占める「ひやかし、からかい、悪口や脅し文句、厭なことを言われる」は、日常茶飯事である。

      ひも人間

 中でも政界はひどい。
 国会中継を見ると、どの政党も半分以上閣僚や主要議員の粗探しと個人攻撃である。ときには人格までも中傷する。普通の神経では耐えられない。これまで徹底追及され、自殺にまで追い込まれた大臣もいる。

 これでは本来の論戦の場とはいえない。国会とは、政策を論議するところではなかったのか。さらに問題なのは、国会の追及をきっかけに、面白おかしくメディアがいじくり回すことである。有能な人ほど議員になろうとは思わなくなる。また、こんなことを堂々と大人がやっているから、子供のいじめが正当化されてしまうのである。


 ではどうするのか。
 国会は、TV中継によって衆目に晒される。まさに、いじめを可視化している。せっかくだから、これを利用しない手はない。
 国会答弁をいじめの専門家が解説し、国民に分かりやすく解説したらどうか。教育現場では、いじめが理解でき、初期段階で解決することができる。いじめを受けるほうも、対策を考えることができる。小泉総理は、いじめとみられる野党の質問にも、当意即妙で回答していた。「人生いろいろ」、「大したことではない」など、開き直りのような発言が場を和ませていた。

 国会が「いじめ」解説の材料になると、暗記力を試すことや、過去の失敗を穿りくって誹謗中傷するような質問が減る。政策の本質を突いた、本来の議論が増えるはずである。
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