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エネルギーの未来

 フェードアウトしなければならないのは、いたずらに反原発を唱える人たちである

 昨晩同じような時刻に、NHKとBSフジ(プライムニュース)で、原発関連の討論番組を行っていた。
 その一つ、NHK特番「福井スペシャル」は、原発の安全性やコスト、再生可能エネルギー、最新の火力発電設備、日本の未来エネルギーについての議論である。国の計画では、2030年に原発エネルギーが20~22%、再生可能エネルギーが22~24%である。これでいいのか、ということである。

 飯田哲也氏(環境エネルギー政策研究所長)は、再生可能エネルギーについて、楽観的な見通しを語り、もっと増やすべきと言う。また消費生活アドバイザーの辰巳菊子氏は、原発は怖いし、CO2を排出する石炭火力発電所は作るべきでなく、再生可能エネルギーが増えて電気代が高くなるのも困るという。一方で、来馬氏(福井工大教授)をはじめ原発推進者は、この場での雰囲気に負け、腰の引けた発言に終始していた。
 そのため、番組全体の意向として、原発は将来に向けフェードアウトしていく、というコンセンサスとなってしまった。

     哀

 このような番組では、突っ込んだ議論がおざなりになり、原発の危険性ばかり取り上げられる。再生可能エネルギーの致命的欠陥が表に出ることもなく、コスト計算も反原発者の歪んだ算定方式が強調される。司会者の色眼鏡が、議論をそのような方向に誘導する。その結果、世論が誤った方向に導かれてしまう。

 ただこの番組では、秋元圭吾氏(地球環境産業技術研究機構)の言葉が救いであった。彼は番組の途中、おおよそ次のことを述べていた。
 「エネルギーは50~100年の長期視点に立った政策が必要で、巾と奥行きのある議論が重要である。国民的議論は大切ではあるが、それに捉われてしまうと、国家100年の計を誤る。」

 すなわちエネルギー問題は、各専門家の「虫の目」だけでなく、「魚の目」、「鳥の目」、さらに、「宇宙からの目」といった、多面的なマルチ視点を確保すると同時に、不安や恐怖などの感情面は、極力抑えなければならない。
 原発恐怖症が癒えていない今の段階では、国民的議論での結論は出すべきではない、というのはまさにそのとおりである。
     歓楽街 H29.3.26

 つぎにNHK番組の終了後、BSフジのプライムニュースにチャンネルを回した。
 米国の原発会社を買収して窮地に陥った、東芝解体についての議論である。番組の中で、むかし原子力技術に携わっていたあるコメンテーターは、「東芝は、未来のない原子力事業に関わったのが大きな間違いで、今後日本の企業は原発に手を出すべきでない。」と述べていた。

 これも典型的な原発アレルギーである。しかも彼は、原子炉格納容器の設計を手掛けていたという。秀才の専門家が陥りやすいアリ地獄、つまり固定観念の「できない病」に罹っている。しかも原発技術者として、「素人」が反論できない技術理論武装で固めている。

 このような人こそ、フェードアウトしていかなければ、日本と人類の未来が無くなってしまう。20年後の日本のエネルギーを、中国の粗悪な原発で賄うことがあっては、断じてならない。
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