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決算書の読み方

 いろんな指標が飛び交っていても、ほんとの企業の優劣はわからない

 仕事のうえで、中小企業の決算書を見ることが多い。
 30年前、公的診断で私が初めて会社を訪問したとき。同行した県職員の方がその会社の元帳をどさりと目の前に置いて、これで診断してくださいと迫ってきた。ベテラン診断士はそんなもので企業診断ができるのかと思い、びびった覚えがある。

 あれから30年たっても、財務に関しまったく進歩していない。決算書どころか試算表を作ったこともない。自慢ではないが、会計帳面をつけたことすらない。

 作った経験はなくても読むことはできる。日本酒のつくり方を知らなくても、おいしく味わえるのと同じである。酒の味わい方、飲み方、酔い方、楽しみ方は、つくり方とは全く別物である。
 酒は最初の一口で、おいしいかどうかわかる。
 決算書も同じ。在庫水準や借入金の過多、不良資産など、厳密にみるときりがない。助成金の審査など、短時間で多くの決算書を評価する場合、あちこち舐め回すわけにはいかない。

 私の場合、はじめに自己資本比率をみる。この指標は、その企業がそれまでどれだけ稼いでどれだけ蓄えたかをみるもので、企業の体力が一瞬で分かる。場合によっては、それだけで終わる。

 もちろん、企業の優劣はこれだけでは決まらない。単純ではないが、あえて項目を挙げるとつぎの3つになる。

 ①自己資本比率
 ②売上高の推移
 ③役員報酬

 ややこしいので、説明は省略する。
 もし、決算書以外で企業をみることができるなら、つぎの3つである。

 ①トップの資質、年齢と考え方
 ②製品・サービスの優位性、顧客
 ③社員育成

 30年経って、やっとここまで単純化できた。
 これらの数字が芳しくなくても、素晴らしい企業はたくさんある。さらに収益性だけでは決まらない。企業は、社会にどのように貢献するかが重要なのである(役にたっているかどうか判断するのは難しいのだが)。
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