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ものづくりは儲からない?③(6月14日)

 「つくりすぎ」こそが、ムダの根源である。コストダウンのための改善は、その阻害要因となるものを、愚直に排除していくことにほかならない
 
 前回は、工場に限らず世の中はすべてムダだらけだということを述べた。では、ものづくりには、具体的にどんなムダがあるのだろう。古典的ではあるが、トヨタでは昔から「7つのムダ」が挙げられている。

(1).つくりすぎのムダ(今すぐいらないものを、つくってしまうこと)
(2).在庫のムダ
(3).運搬のムダ
(4).加工のムダ
(5).手待ちのムダ
(6).動作のムダ
(7).不良を作るムダ

 もちろん、この7つ以外にも、いろんなムダがある。たとえば、「廃棄物のムダ」、「スペースのムダ」などである。「廃棄物のムダ」はわかりやすい。また、省スペースが重要なのは、そのことによって在庫や仕掛品を抱え込んでしまうだけでなく、冷暖房や照明などエネルギーのムダにつながるからだ。

 ここでわかりにくいのが、(1)「つくりすぎのムダ」である。よほどレベルが高い会社でない限り、上司に「つくりすぎ」で叱られることはない。しかし、この「つくりすぎのムダ」が、(2)から後の、すべてのムダを呼び込んでしまう。すなわち「つくりすぎ」こそが、ムダの根源なのである。このことがよく理解できていないと、ムダの撲滅は難しい。

 では、なぜつくりすぎてしまうのだろうか。
 
①安心のため仕事を先取りする
②機械や作業者の能力に余裕がある
③不良があった時、段取り替えが大変  
④ネック工程の仕事を切らさないため 
⑤きまった作業しかできない 

 このように、ものづくり現場には、つくりすぎる理由は山ほどある。いくらでも、言い訳には事欠かない。ほんとに必要な場合もあるだろう。しかし、「つくりすぎ」は、すべてのムダの根源であることをよく認識したうえで、この理由となるものを排除していくことが大切なのである。

 コストダウンのための改善とは、その阻害要因となるものを、愚直に一つづつ排除していくことにほかならないのだ。

                                        つづく
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