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経済のしくみ

 経済成長とは、余計なモノやサービスが増えることである

 「コンピュータ化によって仕事は失われるのか」(オズボーン教授)や、「あと20年でなくなる50の仕事」(水野操著)などが警告するように、近い将来ロボットやIT、人工知能の普及で、人間の仕事が奪われてしまうと言われている。
 いったいどんな仕事が無くなるのか。

 バブル期絶頂のころ、私はある疑問を持っていた。人間が生きていくのに重要な「食」を賄う農民の所得が低いのに、あってもなくてもいいような仕事の方が羽振りがいい。映画俳優、ナイトクラブ、健康食品、アクセサリー、音楽、芸能などである。あったほうがいいのだが、無くて候である。命に関わるわけではない。

    800円でこんなに 奈良山の辺の道 H26.10.10撮影

 この世で絶対必要な仕事は、生命に無くてならない食料をつくる農業である。原始時代は、ほとんど100%の人が狩猟で食料を調達していた。それでも効率が悪いため、飢え死にする人が絶えなかった。江戸時代は、日本人全体の胃袋を満たすのに、人口比80%もの農民が必要であった。
 その食料調達のための重要な仕事をする人の割合が、どんどん減っている。生産性が飛躍的に上がったからである。

 現代の日本では、総就業人口に占める農業就業人口は2%あまり。ほとんど兼業であるから、食料自給率を考慮に入れても、日本人の胃袋を満たすだけなら、0.5%あれば十分であろう。 
 農業以外にも、人にとって必要なのは、身にまとうものや住まいである。これら生活に必要な「衣・食・住」分野はすべて、必要以上に生産性が向上している。

 その余った人たちが、あらたなモノやサービスをつくる。たいていそれは、あってもなくてもいいものである。じつは経済成長というのは、われわれの周りに、どうでもいい余計な財やサービスが増えることなのである。(こうやって人類は、豊かさと煩悩を手に入れていく)
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