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日露会談の成果

 目に見える成果を望むなら、核武装を前提に武力で攻め込むしかない

 こんどの日露首脳交渉の結果は、すこぶる日本国民に評判が悪い。
 ネットでのコメントをみても、
≪全く評価できなかった。ロシアに食い逃げされただけだ≫
≪何の担保も取れずに医療で技術協力とか、結局日本側の持ち出しだけ。≫
≪毎回馬鹿みたいに経済援助してなんの進展もなし!≫
≪舐められてんのわからないのかね≫
≪安倍首相は外交力なし。どこに行っても相手の顔色伺いをするだけ。≫

 ・・・とさんざんである。自民党の幹事長でさえ「がっかりした」とコメントしていた。もっとも私自身も、少し前まで同じように考えていた。

 これらはまさに、かって日露戦争後のポーツマス条約で、日本国民が怒り狂ったことを彷彿とさせる。あのとき、(日本国民から見て)勝ち戦なのに、ほとんど戦利品を取れなかったといって、日比谷焼打ちなどの大暴動に発展してしまった。ほんとはどっちが勝ったかわからないような戦争で、ロシアが降伏していなければ日本は破たんしていたのである。 
 このように、国民の多くは領土問題となれば血迷ってしまう。
 
        タカス荘近隣海岸 H28.9.17

 しかし今度の場合、すこし考えれば、(火事場泥棒だろうがなんだろうが)むかし武力で奪われた領土を、交渉だけで取り戻せると考えることほど能天気なものはない。相手にしてみれば、おいそれと返す方がどうにかしている。数十兆円規模といわれるお金だけの問題ではない。
 そして外交交渉は、1か0かではまったくない。お互いのトップの後ろには、引きずり下ろそうとする勢力が、虎視眈々と控えている。もちろん領土に関して、国民の目はきわめて敏感である。どちらの国民に対しても、互いに自分の国が有利な交渉をした、と思わせなければならない。

 それらの観点から、東大の山内昌之教授や外交評論家の佐藤優氏は、プロの目から見た今回の交渉結果について、日本政府を絶賛していた。小泉政権と民主党政権の間に、手放してしまったと思われた島々に対し、少なくとも今回フックだけは引っかけたのだという。つぎの段階から、じわじわと引き寄せる。それくらい交渉ごとで解決するのは難しい。

 これではまどろっこしい、長期戦が嫌というなら、武力で攻め込むしかない。もちろんその前に、ロシアの半分くらいの核武装は必要である。それならもっと有利な交渉もできた。むしろ武力の背景なしに、ここまで交渉できる人などいない。
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