FC2ブログ
RSS

福島での5輪野球中止

 大人たちの姿勢が子供に乗り移り、深刻ないじめを生み出す

 東京オリンピックの野球・ソフトボールの会場候補である福島県の野球場について、世界連盟の会長が、難色を示している。グラウンドの内野部分が芝ではなく土であることが理由だという。福島開催の決定は先送りになる可能性が大きい。グラウンドが芝か土かでは大きな違いである。ほんとに福島県内のグラウンドを使いたいのなら、その整備くらいはすべきであった。

 しかし福島県内の球場を避けたのは、ほんとは別な理由であろう。3.11後の放射能の影響を恐れているからである。
 ネット上では、つぎのような意見が大勢を占める。

≪チェルノブイリで試合したくないのと同じ  外人からしたら気持ち悪い≫
≪原発事故の県ですからね。「どうしてわざわざ福島県で?」と思うのは当然だし、もう汚染土壌の問題が解決していたとしても、普通なら嫌でしょう。
≪私も選手の立場なら絶対に嫌です。≫
≪外国人から見れば、福島もチェルノブイリも似たようなものだ。問題は芝ではない≫

 まったく根拠のない風評であるが、このようなイメージが人々に蔓延しているのは確かである。いまだにそれを周囲に撒き散らす人たちがいるからで、まさにこのネット上で発せられた言葉が、それを増幅している。いくら根も葉もないと言っても、一度発した言葉は取り戻すことができない。だからいつまでたっても、風評を正すことができない。
 
        鬼太郎

 さらにこれが、人々の心に深刻な差別意識をもたらしている。
 最近、原発避難者の子供が小学校でいじめに遭ったという報道が何回かあった。大人たちの姿勢が、そのまま子供に乗り移ったのである。むしろ大人のほうが、子供のいじめより陰湿で性質が悪い。

 たぶんおおかたの人たちは、善意なのであろう。放射能の怖さを自分だけでなく、他人にも伝えたいと思っているのかもしれない。
 だが、善意で間違ったことをやっているほど筋の悪いものはない。修正することが全くできないからである。「バカは死ななきゃ治らない」とは、よく言ったものである。
スポンサーサイト



トラックバック
トラックバック送信先 :