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もんじゅの行方

 いまもんじゅの開発を止めれば、日本人は永久に後悔しなければならない
 
 11月12日から福井新聞「もんじゅの行方」という特集で、有識者の意見を掲載していた。推進側は、もんじゅ所長の青砥紀身氏と「あり方検討会」の座長だった有馬朗人氏、反対派では吉岡斉氏である。
 有馬氏は、文殊のこれまでの成果を一定評価して国内で開発を続けるべきだとし、吉岡氏は、文殊の技術開発は不可能だからそんな危険なことは止めるべきだという。従来の意見を確かめただけであった。
 それでも大筋で、もんじゅは廃止すべしという流れに傾いている。

 吉岡氏はともかく、高速増殖炉や原発に反対している人たちのなかには、かって原発技術者として開発に関わってきた人も多い。小出裕章氏や武田邦彦氏などである。彼らはその方面ではそれなりの技術者だったので、自らの「経験」をもとに、如何に原発が危険であるかを「論理的」に述べることができる。

      不思議な置石 H28.8.19

 しかしいくら一流の技術者だろうが、技術のほんの入り口で右往左往していただけである。そもそも人間はアリ一匹作れない。まして原発のような巨大技術は、どんな天才だろうが簡単にできるわけがない。
 いま反対しているむかしの原発技術者は、技術の追求をあきらめた挙句放棄した。だから絶対、残った技術者にはうまくいって欲しくない。男の嫉妬は、さりげなく陰湿である。

 開発者が、それを放棄したのだから怖いものはない。原発政策のアウトゾーンから、勝手なことを言うだけである。理路武装だけは、だれにも負けない。日本の技術者というのは、できない理由を論理的に、どれだけたくさん並べられるかで評価が決まる。バイアスにかかった日本国民には、救世主のように思えるであろう。


 一方、世間のいじめに遭いながら、必死でもんじゅや原発エネルギーの開発を続けている人たちもいる。彼らはマスコミに呼ばれないので、知名度は低い。それでも着実に技術を積み重ねている。もんじゅも開発での失敗があるからこそ、技術が確立されていく。すべての技術は必ず、失敗を積み重ねながら成長・蓄積していくことを忘れてはならない。そして人間がいったん手に入れた技術は、金輪際消し去ることはできないのである。
 いまもんじゅの開発を止めれば、日本人は未来永劫後悔する。
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