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ブランド力とはなにか①

 豊かな暮らしをしている人が作り・使う商品こそ力がある。ややこしい経営手法にこだわらない

 生産性向上の大きな要素は、いかにその商品・サービスの付加価値を高められるかである。この付加価値はブランド価値ともいえる。
 前にも書いたが、たとえば日本のセイコー、シチズンの時計は機能が向上し、電子時計なら1年に1秒も狂わない。またほとんど故障しないし、見栄えもよい。この腕時計が、1~2万円、5万円から10万円も出せば、国産の最高級モデルが手に入る。

 逆にスイスの高級時計ロレックスやオメガは、秒単位で狂うなどしょっちゅう故障する。時間を測るという機能面から見たら、セイコーやシチズンの足もとにも及ばない。それでもスイスの高級時計は、一個当たり30~50万円、100~200万円する。多少手間暇をかけて、貴金属を使っていても、とてもそこまでの差はない。
 これがいわゆるブランド価値である。

 車も同じ、動くだけなら50万~100万円の中古車で充分である。単に乗って動くだけでなく、持っている(見せびらかしたい)欲求を満たす。だから、人々はヴィッツやデミオより、ベンツやBMWを欲しがる。フォルクスワーゲンにしても、排ガス不正であれだけ叩かれても、まだ世界一をトヨタと争っている。
 では、このブランド価値はどのようにして生まれるのか。

      寂しい街並み H28.11.06

 一つは、買う人々がその製品やサービスを作り上げた人に、あこがれを抱けるかどうかである。欧州でも、高級ブランドの産地では、国民が豊かな暮らしをしている。歴史や文化を大事にし、知的で穏やかである。ほんとかどうか別として、そういうイメージがある。その富裕層が重宝する製品だからこそ、破格の値段で売れる。
 日本の地方でも、皇太子様が好んで飲まれていた、という根拠のないうわさが広まっただけで、グッとブランド力が付いた酒蔵がある。

 日本ではどうか
 日本では、お金持ちがお金を使わない。みんなが憧れるような豊かな暮らしをしていない。お金持ちの日本人が貧乏くさい暮らしをしている。世界中にいいものを輸出して、汗水たらしどんどんお金をためている。そうやってためたお金を見ているだけである。金持ちがしみったれた暮らしをしている。

 日本でお金のある人は、金儲けだけが生きがいになっている。お金があるのにつかわない。だから山ほど貯金がたまり、平均3500万円も残して死ぬ。仕方ないから、政府が使わざるを得ない。国が買うものはブランドになりにくい。だから日本ではヤブ医者ほど儲かる。日本には守銭奴しかいないように見える。そんな日本の製品に、憧れるところは限定される。

 しかも日本の金持ちが高額商品を買うときには、欧米のブランド物に手を出す。年棒何億円ものスポーツ選手などは、ベンツやBMWなど欧米の車に乗っている。高額な日本製品の消費は限定される。
 そうやって日本人は、自らの首を絞めている。

 したがって、日本のお金持ちは日本のいい製品やサービスを、高い値段で買い続ける必要がある。それが日本人の生活レベルを向上させる。その結果金持ちが増え、金持ちらしい豊かな暮らしをする。その豊かな暮らしが、日本ブランドを格上げする。高級品の開発にも拍車がかかるし、国内にお金が回る。

 金持ちを増やし、日本商品のブランド力を底上げするような循環が大切である。ブランド戦略やポジショニングなど、経営手法にこだわるからややこしくなる。

          ②へつづく
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