FC2ブログ
RSS

イベントでの火災事故

 悲惨な事故であるが、イベントを辞めたら再発防止の機会が無くなってしまう

 先週日曜日の夕方、明治神宮外苑で開かれていた現代アートの展示イベントで、展示品のおがくずと周囲の木製品が燃え、中で遊んでいた5歳の幼児が亡くなってしまった。亡くなった幼児のほか、救助しようとした父親と40代の男性も、やけどなどの軽いけがをしたという。 
 悲惨なのは幼児の肉親である。ほんの目の前の事故で、我が子を助けられなかった親の気持ちを思うと、とても悲しくなる。

 火災のあった現場の写真を見ると、木製のジャングルジムに木屑のようなものがあった。その近くに電球みたいなのがあり、それが過熱したものと思われる。燃えやすいおがくずのそばに電球ということから、こういう事態を想定できなかったのは、完全に製作者の落ち度だという人は多い。

 詳細な製作者の意図はわからない。
 電球はLEDだったことから、おがくずと言えども、燃えることはないと判断したのではないか。また、ジャングルジムは、踏み外すと墜落の危険性がある。その緩衝材としておがくずをまぶしたとも想像できる。いくらなんでも、燃やそうと考えてこのような装置を作ったのではないはずである。昼間の明るい時間帯だったら、問題なかった。それでも、浅薄な考えだったのはまちがいない。

       大沢池辺紅葉 H27.12.14

 おがくずではないが、私自身も同じような失敗をしたことがある。
 ある眼鏡フレームメーカーで、新しく作った金型の成型テストを行っていた。その場合、ときどきノズルの先から、高熱(エンプラだから200℃ぐらい)の樹脂の塊が排出される。その塊を不用意に、そのまま屑籠に捨てた。そのとき屑籠には、燃えやすいセルロイドの切削屑が、大量に蓄えられていたからたまらない。クズの下の方から、シュルシュルと異様な音がしたと思った時はもう遅い。およそ200ℓのコンテナボックスのなかのセル屑が、あっという間に炎の柱となって、天井まで燃え上がったのである。

 そのときの消火活動で、私は顔面全体を火傷して、イケメンランクが3段階低下。それでも他にけが人はなく、物的損害もあまりなかった。騒ぎで商品をひっくり返し、どさくさまぎれに踏み潰した人がいただけである。そばに燃えるものがなかったことと、近くの作業者が迅速に消火活動をしてくれたおかげである。

 このときも、まさか加熱した樹脂の塊が、発火のきっかけになるとは誰も想像していなかった。ちなみにセル屑は、おがくずより発火点が低い。もちろんそれ以降、発熱するものは燃えやすいものの近くにおかないなど、厳重な注意を払っている。

         東寺紅葉5重の塔 H27.12.14

 今回のイベント事故では、幼児が亡くなるという最悪の事態を招いてしまった。願わくばこのような火災事故が起こる前に、小さな失敗があればよかった。

 今回の事故を受けて、今後のイベントは止めるべきだという声は多い。
 しかし、事故はどのような場合でも起こりうる。大事なのはこの失敗を全国に共有化し、類似事故が起こらないように再発防止をはかることである。イベントを止めたらこのような機会が無くなる。
        清水寺沿道紅葉 H27.12.15

 毎年水の事故では、若い人中心に数百人が亡くなっている。こっちの方も大問題である。
スポンサーサイト



トラックバック
トラックバック送信先 :