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やっと貿易黒字

 自前のエネルギーを確保することなしに、安心して日本のかじ取りを行うことはできない

 財務省が今月発表した平成28年度上期(4~9月)の貿易統計によると、貿易収支は2兆4580億円の黒字となった。半期ごとでは、前記に引き続いて黒字である。
 2011年以降、貿易赤字が続いていただけに、何とか戻せたという感じである。
 もともと日本の経常収支(海外投資の配当を含めた国際収支)は、毎年10兆円以上の黒字である。この数字が正確なら多少の貿易赤字でも問題ない。

 しかし貿易黒字の大きな要因は、本来の価格より20~30%も低い原油安であった。日本のエネルギー輸入額は、年間30兆円規模を推移しており、原油価格が元に戻れば、この程度の貿易黒字などあっという間に吹っ飛ぶ。現実にいま、OPECでの減産合意がなされており、それが具体化すれば貿易収支の赤字は避けられない。むかしから日本の屋台骨を支えていた、製品輸出がどうも思わしくないからである。

         怪しい
        
 さらに経常収支の黒字と言うのが怪しい。海外に拠点を持つ企業を個別にみていくと、ほんとに利益を挙げているのか、疑わしいものが多い。福井の江守商事のように、ある日突然、じつは破たんしていたということもあり得る。日本の海外投資額は、数百兆円にも及ぶ。もし海外の投資が回収できないまま、破たんする企業が相次いだら目も当てられない。現に中国に投資している日本企業は、資本の引き上げが困難になっているという。

 そうなるといずれ経常収支も赤字になる。
 経常収支が赤字のまま経過すると、過大な借金を抱えた政府は、難しい綱渡りを強いられる。国内のお金が無くなるからである。政府が破たんし大恐慌が起これば、日本人だけで何百万人が亡くなる。

 それを防ぐ手段はひとつ。自前のエネルギーを確保し、ものづくりを復活させることである。原発や高速増殖炉の増設は必須となる。それ以外には安心して日本のかじ取りを行うことはできない。
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