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関電社員の過労自殺

 人に危害を及ぼさない放射線を忌み嫌うことで、かえって人が亡くなっている

 今年4月自殺した関西電力社員の自殺原因が、長時間労働による過労だったとして、労災に認定された。この40代の男性社員は、運転開始40年を越えた高浜原発1・2号機の運転延長をめぐり、原子力規制委員会の審査対応にあたっていたという。

 この審査には、膨大な文書の作成と管理が求められる。その内容をめぐり、規制委員会からは重箱の隅をつつくような指摘を、次々なされていたはずである。それでなくとも、数万ページにも及ぶ書類を、齟齬の無いように作り上げるだけでも気が遠くなる。
 規制委員会は、こんなアホな審査をすることによって、電力会社と自殺した社員を苦しめていたのである。いじめは社内より社外の方がきつい。もんじゅの場合は、社員が潰れる前に国がストップをかけたのかもしれない。

        美人薄命 

 いくら書類を作ったとしても、原発の安全性が担保されるわけではない。書類は、規制委員の責任逃れのためにあるだけである。設備がスムースに稼働するのは、「現場」、「現物」、「現人」のおかげである。これらがしっかりと管理されなければ、どんな運用も絵に描いた餅である。
 書類が多ければ多いほど、わけがわからなくなって、しまいに破たんする。
 書類ばかりで管理するからトラブルが起こる。
 かってISO9001の書類に振り回され、傾いた会社をいくつも知っている。原子力規制委員会とは、なんとくだらない組織であることか。

        太っ腹

 さらに問題なのは、原発では放射線で亡くなる人はほとんどいないのに、関連死がつぎつぎ起こることである。3.11の福島事故のときも、亡くなった人は無理に避難した人たちである。放射能の恐怖を煽られ、絶望のあまり自殺した人もいる。
 この関電社員も、不必要な安全対策に神経をすり減らし、とうとう自ら命を絶ってしまった。

 現実に原発事故程度の放射線で人が死ぬのは、風呂で死ぬより難しい。つまり、ほとんど人に危害を及ぼさない放射線を、この世で最も恐ろしいもののように扱うことで、かえって人が亡くなる。こんなアホらしいことが、日本では真面目くさってまかり通っているのである。
 日本人は、こんなバカバカしいダンスを、いつまで踊り続けなければならないのであろうか。
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