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過労死は情けない

 いまの日本社会は、スターリンや首領様に代わって、ネット民が言論封鎖をしている

 先日このブログで取り上げた、電通女子社員の自殺について、武蔵野大学の長谷川教授が、亡くなった社員に厳しいコメントをブログで発信していた。これがネットで炎上するなど問題となると、大学はホームページ上で「発言は個人的な見解であり、発言は誠に遺憾、残念」と発表し、「しかるべき対応を取る」としたという。長谷川教授自身も投稿を削除し、「言葉の選び方が乱暴だった」など、謝罪のコメントを投稿した。

 ネット炎上し、「しかるべき対応」を取られようとしている長谷川教授の投稿とは、一体どのようなものか。
 12日の産経新聞YAHOOニュースに掲載された、長谷川教授のコメントの一部である。

≪月当たり残業時間が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない。会社の業務をこなすというより、自分が請け負った仕事をプロとして完遂するという強い意識があれば、残業時間など関係ない。自分で起業した人は、それこそ寝袋を会社に持ち込んで、仕事に打ち込んだ時期があるはず。更にプロ意識があれば、上司を説得してでも良い成果を出せるように人的資源を獲得すべく最大の努力をすべき。それでも駄目なら、その会社が組織として機能していないので、転職を考えるべき。また、転職できるプロであるべき長期的に自分への投資を続けるべき≫

 たしかに、亡くなった女子社員に対しては厳しい発言かもしれない。いたずらに死屍に鞭打つような発言は、この場合控えたほうが無難であった。さらに、今現在ブラック企業で苦しんでいる人たちにとっても、このような叱咤は何の役にも立たない。

            仏様 H28.10.09

 しかし長谷川氏のコメント内容は、決して間違っていない。
 いまや日本の労働者に、≪会社の業務をこなすというより、自分が請け負った仕事をプロとして完遂するという強い意識≫が無くなってきたことが、日本経済低迷の大きな要因である。また仕事の手順がぎこちない若年層にとって、ある程度のスキルを身に着けるまでの期間は、時間などあって無いようなものだ。

 したがって、プロを目指しこれから社会に飛び込もうとする若者は、この長谷川氏のコメント内容にあることを実践して欲しい。その意気込みがなければプロにはなれない。世の中に絶対に無くならない「いじめ」に強い人になるのも大切である。
 1億総活躍といっても、昼行燈のような労働者ばかりいくら増えても、何の役にも立たない。

            昼行燈

 そしてここで分かった大きな問題は、日本にはまったく言論の自由がないことである。
 個人に対する誹謗中傷ならともかく、長谷川氏の投稿は、働く姿勢を云々するもので、たとえ間違っていたとしても、組織から処分される筋合いのものではまったくない。こんなことがまかり通るなら、北朝鮮やスターリンの恐怖政治と何ら変わりがない。

 いまの日本社会は、ヒトラーやスターリン、首領様に代わって、ネット民が言論封鎖をしているのである。その結果、(私のように)細々と世間様に遠慮しながらしか発言できない人間ばかりになってしまった。
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