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電通女子社員の自殺

 広報の専門家である電通が悪評を払拭できないなら、この会社の存在価値はない

 電通の新入社員だった24歳の女性が昨年12月に自殺した件で、労働基準監督署は9月30日付で、過労による労災を認定した、というニュースが入った。亡くなった女性は東大卒で、昨年4月に電通に社し、10月に本採用となって業務が激増したという。亡くなる1か月前には、うつ病を発症していたそうだ。

 労働基準監督署は、1か月の残業時間が105時間あったことを重視している。もちろんこれは、客観的な証拠でしかない。1か月105時間といっても、1日たった4~5時間(トータル月250時間)である。ホワイトカラー業務において、残業時間はあまり意味がない。ブルーカラーだった私ですら、それぐらいは普通に働いていた。私の娘も、大卒で入社した地元企業で、毎日深夜2時過ぎまで働かされていたことがある。

     血の池地獄 H28.6.17
     
 問題はその中身である。
 最近ネットなどに出回っている、彼女のツィッター履歴を見ると、ひどい「いじめ」にあっていたことが想像できる。

≪10月13日;休日返上で作った資料をボロクソに言われた もう体も心もズタズタだ≫
≪10月21日;もう4時だ 体が震えるよ・・ しぬ もう無理そう。つかれた≫
≪11月10日;毎日次の日が来るのが怖くてねられない≫
≪12月9日;はたらきたくない 1日の睡眠時間2時間はレベル高すぎる≫
≪12月17日;死ぬ前に送る遺書メールのCCに誰を入れるのがベストか考えてた≫

 と、このような内容のことが、延々と綴られている。
 いつも上司から馬鹿にされ、何をしても否定される。終わる見込みのない仕事を、延々と強制されていたら、どんな人でも潰れてしまう。そしてそれが、いつ果てるかわからないからたまらない。終わりが見えれば我慢できる。外国人研修生が、日本にいる3年間いくらでも残業したいと希望するのはそのためである。
 (たぶんこの女子社員が東大卒でなかったら、すんなり転職するなど、最悪に至らなかったと思う。余計なプライドが邪魔をして、退職したり低賃金の他産業にいけなかったのであろう。)

 しかもこの時期、電通は顧客への架空請求がバレて、騒動を起こしていた(広告していない広告料金を請求)。件の彼女も、そのトラブルに巻き込まれていた可能性もある。

 ここまでの話だけを総合すると、電通という会社はとんでもないブラック企業だということがわかる。ブラック企業に寛容な私でさえ、許しがたいと思う。なにごとも、ほどほどである。これで電通を使って広告を出している企業は、ものすごいイメージダウンになる。福井県でも(青山291で)億単位のお金を、毎年電通に支払っている。即刻打ち切るべきである。

         仏様 H28.10.09

 しかし、ものごとはそう単純に白黒をつけない方がいい。女子社員の耐性が、異常に脆弱だった可能性もある。
 もしこの話が間違いなら、広報の専門家である電通は、悪評を払拭すべきである。電通ができなければ、どこもできない。また、今回の「いじめ」に関わった特定の人たちを、しっぽ切りするだけで終わらせてはいけない。

 これまでのところ、電通の事情については、まったく聞こえてこない。それどころか、電通はマスコミに対し、あろうことか関連記事のもみ消し工作をしているという噂さえある。これがほんとなら、組織風土から腐っている。このような企業こそ抹消しなければならない。
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