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破滅と安心

 どうにもならないことは想定しないことで人々は安心する

 メキシコ湾で先月(9月)24日に、タンカーに積載された15万バレル(約2万㌧)を超す石油に火がつき、火災が発生した。石油だけでなく、石炭や天然ガスでもこのような火災は頻繁に発生している。それでもまだ、世界で1年間に消費している石油の数%である。

 しかし、これ以上化石燃料を掘削していくとどうなるか。燃料だから、酸素と火種があれば燃える。今後ますます掘削技術の発展で、これまで不可能と思われていた奥深いところまで掘っていく。化石燃料が空気に触れる割合が飛躍的に拡大し、ある日突然、地下の化石燃料が一気に燃え出す可能性がある。そうなったら手が付けられない。人類どころか、地球上の生命体の大半が死ぬ。
 専門家はそんなことはないというが、絶対起きないとは言えない。

 同じように、直径10キロ程度の隕石が地球に衝突すれば、地球上の生命の99.9%が絶滅する。数時間以内に地球表面が3000℃の熱に覆われ、酸素があっという間に無くなるからである。それは突然起こる。わかっていてもどうしようもないため、隕石衝突が分かった当局はパニックを恐れ、絶対公にしない。
 その他にも、人類に壊滅的な打撃を与える出来事はいくらでもある。

 我々は、本来なら不安でしょうがないことでも、あえて考えないようにしている。つまり、想定してもどうにもならないことは想定しないことにする。そうやって人々は安心する。
 一方で、今回の豊洲のような、わずかな化学物質の析出でも安心できない。
 安心とは、かくも怪しげなものに過ぎないのである。これをパーキンソンの凡俗法則ともいう。
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