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未来の産業

 いま生きている人々は、霞のような未来産業で食っているわけではない

 経済産業省は、第4次産業革命に対応するため、指針となる「新産業構造ビジョン」の策定を進めている。この「第4次産業革命」とは、IoT、ビッグデータ、ロボット、人工知能(AI)など技術革新のことである。つまり経産省は、これらの技術が日本の未来を支えると考えている。また、医療、福祉や介護分野が今後の成長産業として期待されている。

 しかしこれまで、国が先導・支援したものは、あまりうまくいっていない。リゾートやマルチメディアなど、膨大なお金を使ったあげく、有耶無耶になったものも多い。中途半端になって失敗しても、国は責任を取らないからである。むしろ、政府が主導しない分野の方が、参入者が少なくねらい目であるともいえる。

          牛首地獄 H28.6.18

 視点は異なるが、「日本企業は何で食っていくのか(伊丹敬之)」では、つぎの6つの分野が挙げられている。

①電力生産性の高い事業
 エネルギー多消費型から脱却
②ピザ型グローバリゼーション
 中心のおいしいところを国内に残した海外展開
③複雑生産業
 細やかな心遣いのできるものづくりやおもてなし
④インフラ産業
 鉄道、ガス、水道などの輸出とその関連産業
⑤中国と心中
 地政学的に、隣にある巨大な国であることは避けられない
⑥化学分野
 蓄積した技術の裾野が広い分野

 
 もちろん、現実にはこれらを組み合わせたものになる。またここには、「福祉」、「介護」というような、巷で言われている成長産業は含まれていない。
 それでも、現実の世界で仕事をして食っていくためには、今現在の人々が喜ぶような価値を提供することが必要である。いま現実に生きている人々は、霞のような未来産業で食っているわけではない。
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