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PDCAのバイブルISO9001(6月5日)

 改善はロスやミスを減らす守りの活動で、改革は変化に対応する攻めの活動である。いずれも、現在の仕事がきちんとなされていて、はじめて成功する

【改善ができるしくみ】
 ISO(国際標準化機構)では、ねじやフィルムなどさまざまな工業製品について、数万種以上の世界標準を定めている。その中でモノではなく、仕事のやり方(しくみ)について定めたものがある。ISO9000や14000シリーズをはじめとした、いわゆるマネジメントシステム規格である。
 ここでISO9001は、組織の品質に関わるシステムを規定しており、P(計画)D(実施)C(チェック)A(アクション)に沿って内容が構成されている。つまり、業務のやり方を標準化し、現状を固めることによって、改善に結びつけるしくみとなっている。このように、継続的な改善ができるしくみが特徴である。

【改革の必要性】
 しかし、現代のように技術や環境が激しく変化する時代では、単に現状の改善だけで経営を行えることはできず、新技術や市場開拓などの経営改革を欠かすことができない。とくに構造的不況業種などにおいては、いくら従来のやり方の改善に努力を払っても、得るところは少ない。
 また、この改革や創造は個人の資質に関わる部分が多く、規格や手法だけでカバーすることのできない領域でもある。

【標準化の意味】
 その場合でも、企業活動に従事している大部分の人たちの仕事は、今現在の仕事である。今の仕事がいい加減になっているときに、将来の仕事を行ってもうまくいかない。現状が確実なものになっていなければ、改革は成功しない。その、現状を確実にするための手法が標準化である。
 標準化という言葉は、いろんな人間を型にはめるもので、発展や自由を制限すると考えられている。しかし、優れた標準はそれを基に、より大きな進展を可能にする。
 例えば、文字や言葉である。文字がなければ、詩や小説など言葉の芸術は絶対に生まれない。また、近代の西洋音楽は、1オクターブで使用する音を12に定めた。1オクターブで使用する音は無限にあるが、それをわずか12の音に限定することによって、西洋音楽が作られることになる。この音を用いて、ベートーベンの壮大な交響曲が生まれた。音を標準化したことによって、組織的でスケールの大きな音楽を作れるようになったのだ。

【改革、改善、標準化の関係】
 また、改革活動は改善活動と平行して行われることによって、大きな成果をあげることができる。改革や創造には多くの問題が付きまとい、それを解決する改善のための手法を欠かすことができないからだ。
 すなわち、組織が改革を成功させるためには、現状維持のための標準化と、それを改善する活動が組織の中に定着していることが大切なのだ。ISO9001などのマネジメント規格は、そのための絶好のツールとして活用できる。


 ただ、これまでのISO9001の審査制度は、問題がある。とくに小規模企業にとって負担が大きすぎる。その内容を精査し、エッセンスだけを取り入れたほうがいい。(詳細は別掲)

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