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貧困学生の怪

 いまの日本はこんなチマチマしたことに費やしている時間はまったくない

 今月18日、HNKのニュース7に貧困女子高生として出演した人が、ほんとに貧困だったかどうか、問題になっている。彼女のツィッター画像やTVの背景画面を見て、贅沢三昧をしている、という人が出てきたからである。1600円もするランチや数万円もする筆記用具など、とても貧乏とは思えないような生活を満喫していたという。これに国会議員の片山さつき氏が首を突っ込んで、ややこしいことになっている。

 これに対し、「一部の生活を見ただけで貧困でないと決めつけるのはおかしい」、と反発する人もいる。相対的な貧困が問題であって、自分が貧困だと思えば貧困なのだ、という。この見解が弁護士に多いところをみると、流行りの「被害ビジネス」の応用版とも思える。
 これらの意見を中心に、ネットでは空中戦が行われている。

         帽子行燈

 いったい、この「事件」の何が問題なのか。
 まず、件の女子高生はなにも悪くない。むしろ被害者である。普通の女の子が、たまたまNHKの策略に乗って、おかしなストーリーの主人公にさせられてしまっただけである。だからネットで彼女を叩くのは、完全に間違っている。顔までさらされることになってしまい、まことに気の毒である。ぜひ立ち直ってほしい。

 問題は、無いものをあるようにねつ造したNHKである。
 すなわち、このドキュメンタリーを発信したNHK職員は、『日本では貧富の格差が進み、貧困学生がウジャウジャいるようになった。彼らはまともな食事や学習環境が与えられず、進学の夢もかなえられない。そんな子供たちが、日本には20%もいる。これは、アベノミクスのせいである(だから共産主義革命を起こさなければならない)。』というストーリーをつくった。このストーリーを証明するためのモデルが必要である。そこに件の女子学生に白羽の矢が立った。

 もっとも、このNHKの狙いは完全に外れた。この番組を見た多くの人は、「貧乏な日本人というのはなんて豊かなのか」と思ったに違いない。いまどき貧乏で大学に行けない人など、ほとんどいない。その気になればいくらでも方法はある(そこまでして大学に行く価値があるとは思えないが)。やる気がないのが貧乏のせいなど、甘えもいいところである。それに、誰もが食える豊かな社会では、「相対的貧困」をなくすことなど、絶対にできるわけがない。賽の河原である。

 それにしても、いまの日本はこんなチマチマしたことに費やしている暇はない。侵略されたら、絶対貧困、飢え死にが待っている。国防に最大限の注力が必要なときである。
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