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日本の英語教育

 英語のできない日本が、海外の侵略を防ぎ、有益な情報を内外にもたらす

 最近、中央教育審議会がまとめた次期学習指導要綱では、小学校の英語教育を140時間も増やすそうである。それでなくても日本では、英語教育には力を入れている。中学・高校の主要3科目といえば、「英語、数学、国語」である。もともと「読み書きそろばん」が主体だった日本の教育は、英語が入って大きく歪んでいる。
 
 もちろん英語は、できないよりできたほうが良い。企業では英語のできる人材を育成し、世界企業に情報で負けないようにする必要がある。さらにグローバル企業では、現地の人を雇用するのに、英語ができたほうが有利である。政治も同じである。共用語である英語ができなければ、他の国を支配できない。だから全体の数パーセント、語学の達人は日本には不可欠である。


 しかし英語ができるためには、何かを犠牲にする必要がある。個人の能力だけではない。それは、日本が日本であることである。

 なぜ英語がこれだけ世界に広まったのか。東南アジアなど、欧米の植民地だった国を見ればわかる。支配する国の言葉を、現住民に覚えさせたほうが、都合がいいからである。英語教育時間が日本より多いと思えないのに、アメリカ植民地だったフィリピン人のほとんどは、英語をマスターしている(もともと共通言語がなかったこともある)。


 第2次大戦後、アメリカは日本になんとか英語を普及させ、服従させようと試みてきた。いまもそうである。それでも、多くの情報を日本語で伝達できる日本では、英語ができなくても不自由はなかった。自慢ではないが、私自身もまともに英語などできない。何十年もムダな努力を積み重ねてきて、いまさら英語の達人になろうとは思わない。

 英語ができない方がいいこともある。外国の支配者にいいように扱われないだけでなく、ISのようなテロ集団に洗脳されずに済む。ISテロが日本に発生しなかった理由の一つに、テロ賛美のニュアンスを、うまく日本人に伝えきれないことがあると思う。嫌なことは聞かなければいいのである。。


 日本では、一部の語学の達人が世界の情報を日本語に翻訳すればいい(そのうち自動翻訳機が発達する)。それを日本人が噛み砕き、さらに有益な情報として、国内外に発信する。有史以来日本は、そうやって諸外国の侵略を防いできたし、これからもそうあって欲しい。
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