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会社の寿命

 長寿命企業と短命で終わる会社との違いは、人の育成

 先週の金曜日、ある会社の設立20周年記念パーティに出席した。普通日本の会社は、10年経つと70%に減り、20年経つと50%になる。つまりこの会社は、2倍の生存競争を打ち勝ってきたわけである。

 この会社の社長とは30年ほど前、眼鏡関連企業の取引の中で知り合った。同じ年の同じ日に生まれたということで意気投合。20年前の同じ時期に、私も同じような部品工場を設立し、地域の同業としてライバルの関係であった。その後、私の方は6~7年で廃業したのに、この会社はいま20人近い従業員を抱える企業に育っている。

 なにが違ったのか。営業面での経営姿勢について、以前書いたことがある。
 さらに、その違いの根本がある。
 それは、人に仕事を任せられたかどうかである。

 当時、現場の技術者であった私は、主要な工程を一人でこなしていた。微妙な匙加減などが必要な作業で、人に任せられないと思ったからである。無理な姿勢と緊張を強いられる作業で、それを含む10~15時間もの労働を毎日続け、肉体はボロボロに壊れかけた。1日おきに針治療を行い、整形外科医に通っても、腰や背中、足の痛みは治まる気配がない。仕事のストレスで毎日2箱近い煙草を吸うため、咳も止まらない。
 会社どころか、このままでは命が危ない。あと数年は持たないと思った。まさに、お金より命である。
 
 一方この会社の社長は、営業は行っても、主要な工程は従業員に任せていた。多少不具合があっても、辛抱強く社員が育つのを見届けていた。経営者の鏡である。20人そこそこの会社にもかかわらず、今でも社長はあまり現場作業を行わない。
 いまの経営内容から見て、後継者の問題さえクリアすれば、あと10年は大丈夫である。

 気がかりなことがある。
 生まれた年月日が同じとしたら、同じ日に死ぬのかもしれない。それだけは御免こうむりたい。
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