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慰安婦は必要だった(6月2日)

 「慰安婦」がいなかったら、人類は滅びていた。
     現代人に、過去の「慰安婦制度」を批判する資格は、まったくない。


【慰安婦は必要だった】
 橋下市長に対する慰安婦発言批判が、しつこく続く。国連の拷問禁止委員会の勧告も発生した。これに対し、以前私はこのブログで、橋下市長の発言が「誤解」どころか、わざと「曲解」されたと述べた。また、戦勝国が、自分たちの罪を日本になすりつけているとも書いた。 
 http://abegorou.blog.fc2.com/blog-entry-123.html
 もちろんそうなのだが、誰もこの本質的な問題には触れていない。「慰安婦の必要性」である。これについては、右・左関係なく、誰もが口を紡ぐ。
 あえて言おう。ほんとうは、「あの当時まで、慰安婦は必要だった」のである。
 慰安婦制度を、単に性の問題としてだけ取り上げると、大きく勘違いする。じつはこのしくみは、人類が生き伸びるための、偉大な知恵だったのだ。
 どういうことか。


【人類の歴史は、人口増との戦い】
 人類の生存する個体数は、得られる食料以上に増えることはできない。あたりまえである。大昔、農耕が始まり固体数が安定したが、人口が増えると食料生産が追いつかなくなる。そのため、できるだけ人口増大を防ごうとしてきたのが、これまでの人類の歴史であった。食糧増産か人口抑制か、2つにひとつである。いい方法がなければ戦争を起こし、無理やり人減らしするしかない。
 宗教もそこから生まれてきた。出産を抑制し、死の恐怖を減らすためだ。

 そのため多くの宗教では、性交渉に制限を加えてきた。キリスト教は、婚姻生活以外での性交渉を禁止した。イスラム世界では、男女のめぐり合いを厳重に規制し、「姦淫」がタブー視されてきた。
 日本で聖徳太子が、仏教普及に力を入れたのも、人口抑制の意味合いがあったといわれている。国内でできる食料は限られており、それを超えて人口を増やすことは許されない。口減らしのため、赤子を殺すことも珍しくなかった。それで生まれた人々のうち、一定数を仏門に入らせ、子作りを断念させたのである。

 農家では長子相続が基本で、2男、3男以下になると、仏門に入るか冷や飯食いになるしか選択肢はなかった。長男以外、嫁をとって子作りすることなど、とてもできなかったのだ。
 なかには、自分の田んぼを、何人かの子供たちに分け与えようとする不心得者がいた。一見人道的である。しかしこれは、「たわけ!!」といって、忌み嫌われた。食料を生産する土地を分けてしまうと、それぞれが世帯を持って子作りをする。何代か先には、食えない世代が大量に発生してしまうからである。
 では、仏門にも入らず、嫁ももらえない男子はどうするのか。少数のオスだけがメスを得られるという、動物のごとく「非人道的」なことでいいのか。
 もちろん同じ理由で、長子と結婚できず、子孫を増やせない女子も、同じ数だけいた。

               家族               

【人類の英知、慰安婦制度の活用】
 そのような社会環境のなかで、売春の延長「慰安婦制度」が活用されたのである。世界では、いろんな形態がある。日本各地の「色町」は、「管理された」性交渉によって、人口を増やすことなく、成人男女の社会生活を安定させようとするものであった。売春は、最も古典的な商売だとされているが、このような意味合いもあったのである。
 このような、「管理された」性交渉ができなければどうなるか。際限なく人口が増え、これまでの何倍も、殺し合い・戦争が頻発したはずだ。人類が、今のような形で生存できていたかどうかわからない。

 それでも、戦争になると大変であった。誰もが自民族の子孫を、侵略地で増やそうとする。第2次大戦終了時に米軍が、フランスや日本で行った破廉恥行為、ロシア軍やドイツ軍の戦地でのレイプ三昧、チベットでの中国軍の残虐行為、ベトナム戦争時の韓国軍の大量無差別レイプなど、戦時性暴力の枚挙には暇がない。それを防ごうとした旧日本軍の、控えめな「慰安婦制度」ほど良心的な軍隊はいない。


【現代人に、昔の『慰安婦制度』を批判する資格はない】
 奇跡的に第2次大戦後(ほんの50年前)、「緑の革命」による飛躍的な食糧増産によって、「先進国」では、人口増大を恐れることがなくなった。農業の生産性は100倍以上に上がり、日本は加工貿易だけで、食料の半分以上を、海外から調達できるようになる。欲しいときにはいくらでも食え、人口増を心配するどころか、少子化に悩むようにさえなったのである。
 中絶などの技術進歩も大きく、日本では「優生保護法」も施行された。性にまつわる刺激的なバーチャルグッズも出現してきた。
 このような「先進」世界では、「慰安婦」による人口調節を行う必要はない。意識したかどうかわからないが、日本で昭和31年に「売春防止法」という悪法が制定されたのは、多少なりともこのような背景があったからである。つまり、それまで必要だった「慰安婦制度」が、必要でなくなったのである。(今でも必要だという人はいる。)

 もちろん、慰安婦・売春制度の背景は、これだけではない。物事には、複雑な側面がいくつもある。現代日本における社会・生活感覚から、それらの事情を認識、理解することなどできるはずがない。したがって、人類史上、たった1/1000の社会経験もない、いまの世代が、昔の制度を批判することなど、おこがましいことこの上ない。
 この件でウダウダ批判する人は、小学校で優等生だった人が、自分では何も考えることなく、空っぽ頭のまま大人になってしまったのだ。そんな人に違いない。

                猫の祟り

売春を巡る事情については、ウィキペディア「売春」を参照。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A3%B2%E6%98%A5

 もっとも、「慰安婦」・「女性差別」・「人権」は、アメリカが、外国侵略の口実に使ってきたプロパガンダである。いくら橋下発言に正当性があっても、絶対認めないであろう。原爆を落としたアメリカにとっての正当性が、無くなってしまうからだ。「戦勝国」の特権である。
 その点、安倍総理はうまい。ひたすら力を蓄え、「戦後レジームからの脱却」(=再戦での勝利)を狙っているのだ。



追【慰安婦制度は、女性差別ではない】
 そして、「慰安婦制度」は、女性蔑視(差別)には、まったくあたらない。女性のみが金銭的利益を得ることから、女性が男性に支配されていると思われるのだろうが、それは間違いである。なぜなら、昔から男女の関係は、「鵜飼い」と「鵜」の関係なのだ。もちろん、女性に金銭を貢ぐ男性が「鵜」である。夫婦関係をみればわかる。 http://abegorou.blog.fc2.com/blog-entry-146.html
 それにたとえば、吉原花魁をみよう。ここでは、貧乏人の「冷や飯食い」が、丁稚奉公のわずかな給金を貯め、何年かに一度吉原通いをして、花形花魁に貢いでいたのだ。この哀れな丁稚の行動が、なぜ「女性蔑視(差別)」にあたるのか。
 「鵜飼い」の代表が、「鵜」の男性に対して、蔑視だ差別だとわめいている。職業差別、男性差別の原理主義者である。

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