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ものづくり地域戦略

 「良い設計」を生み出さなければ、「効率よくゴミをつくる」ことになってしまう

 昨日、藤本隆宏氏(東大教授)の講演「現場発のものづくり地域戦略」を聴いた。氏のものづくりについての持論は、「現場は設計情報の流れる場所で、ものづくりとは『よい設計の良い流れ』で顧客満足、利益獲得、雇用確保を実現することを指す。製造業にもサービス業にも有用し、そのよう現場を国内に残すことが地域の成長戦略につながる」というものである。

 藤本氏の著作何冊か読んだことがあり、生で話を聴くのを楽しみにしていた。
 講演では、つぎのことを強調していた。

①潮目を見る
 いくら良い現場でも、売れるものを作らなければ意味がない。経営者は世界を見渡して、何が売れるかを常に考えておく必要がある。こんどのイギリスEU離脱は、どのような潮目をもたらすのであろうか。

②日本企業はハンデを負った戦いを強いられてきた
 日本の製造業は、大リーガー養成ギプスで鍛えられているようなものである。すなわち、欧米からの円高攻撃や、アジア諸国との人件費20分の1の低賃金と闘って鍛えられてきた。ここまで生き残ってきた企業は、そのハンデが無くなると強くなる。


 たしかに今の日本で求められているのは、「良い設計」である。人々が求めているもの、必要なものをつくらなければ、いくら良い現場でも意味はない。トヨタのように、「効率よくゴミをつくる」ことになってしまう。


 しかし、「何が売れるか」、「わが社は何を作ったらいいのか」を正確に示すほど難しいことはない。講演で藤本氏は、いくつかの事例を取り上げていたが、すべて後知恵である。うまくいった例だけを挙げても、あまり参考にはならない。
 やはりこれは永遠のテーマなのであろう。
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