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ヤクザと暴力団

 ヤクザでも、善人の顔をして人の生き血を吸っているシロアリよりはましである

 山口組はいま、熊本で「ボランティア」活動を行っているという。全国ネットワークを利用して支援物資を集め、必要なところにバイクで水や食料を配布している。それも行政と異なり、きめ細かで迅速である。
 前の大震災のときにも、炊き出しなどの支援活動を行っていた。

 ヤクザはもともと、博徒と呼ばれるギャンブルの胴元と、テキヤと呼ばれるイベント・お祭で稼ぐ人たちであった。博徒とテキヤはそれぞれ「仁侠道」、「神農道」と呼ばれていた。


 ところがいまや世間は、暴力団「ヤクザ」という存在自体を、法律違反にしてすべて抹殺しろといっている。だから現代では、そのやや後ろめたくて、世の中になくてはならない仕事が、できなくなってしまった。

 博打は、競輪競馬やパチンコ、ひいては宝くじなど、公営ギャンブルという(ヤクザ以上にあくどい)利権集団が現われたために、壊滅状態に陥っている。ヤクザの賭博場に入っただけで、(有名人の)人生は終わりになる。現世紀最大の博打場である「株式市場」が大手を振って、跋扈しているのとは対照的である。
 テキヤ家業も風前の灯である。昨日の祭り沿道を見ても、屋台が2~3軒しかない。ほとんど壊滅したといってもよい。祭りが祭りで無くなってしまった。

 つまり、それまでヤクザの行っていた仕事は、公権力が奪い取るか非合法化したのである。合法的な仕事でさえ、ヤクザというだけで排除するような法律ができた(暴対法、暴排条例)。
 そうなると、博徒とテキヤは、稼ぐ場が無くなる。次第に、ヤバイ仕事に手を出さざるを得ない。ヤクザはいつの間にか、ただの暴力団になってしまった。そのうえ、指定暴力団に対しては、ありとあらゆる規制の網がかけられている。

 いくらヤクザでも、生きる権利はある。
 行き場がなくなり、追いつめられるとどうなるか。地下へ潜り、それこそ知恵を絞って、悪の限りを尽くす。よくてSEALS、最悪の場合はテロである。それができなければ自殺だ。任侠道どころではない。
 窮鼠を、それなりのプライドを持たせ、生かしておく工夫が必要である。


 その半面、ヤクザを追い詰めているシロアリ集団の権力が増している。シロアリににらまれたら、知らないでヤクザと同席しただけで社会的に抹殺される。
 多様な人々、グレーゾーンの存在を認めないと、いつの間にかシロアリに根元まで食いちぎられてしまう。
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