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がんもどきは悪魔か

 医師への不信感が払しょくされない限り、がんもどき理論は支持を持続する

 近藤誠氏のがんもどき理論に対し、外科医の大場大氏は、VOICE4月号に「がん放置理論の蔓延は悪魔の沙汰」という記事を書いて反論している。
 ものごとは白か黒で割り切れるものでないので、どちらが正しいかはよくわからない。それでも、大場氏の記事を読む限り、近藤氏の方に分があるように思える。

 なぜなら、この反論記事で大場氏が近藤氏に対し行っているのは、ほとんど人格攻撃である。

①川島直美さんへの思想押しつけは、倫理的に大きな問題を孕んでいる
②結論ありきの近藤理論は、すべて予定調和式である
③近藤氏の言説を妄信したため、本来救えたはずの命が救えなかった例は多いはず
④医師による治療は危険だというだけで、なにひとつ責任を負っていない
⑤近藤理論に従えば、がんを見逃してがんで死なせてしまった医者は免罪される
⑥近藤理論は、科学論文というエビデンスレベルに至っていない
⑦論理的に実行できないことを問うことで、ディベートに勝つことだけを目指している
⑧近藤医師の臨床姿勢は、とにかく患者に冷たい、というエピソードがある
⑨近藤理論とは、がん患者を点で裁いてしまうディベートゲームである

 大場氏は、「近藤氏は自分に都合のいいデータや理屈ばかり取り上げるか、都合の悪いことは伏せておくか因縁をつけている」という。だが、そんなことは理論を構成する上で、当たり前である。この記事では、大場氏も同じようなことをやっている。
 
 また大場氏は、胃がんと診断された患者に対し、「放置か手術かどちらかを選べ」というのは残酷だという。しかし近藤理論によれば、そもそもがんの診断を行った時点で、すでに泥沼に足を踏み入れている。がんを放置しておいたときのデータなど、いくら探してもない。医者が見つけた段階で、すぐさま何らかの処置をとってしまうからである。がんもどき理論のように、初期がんがいつの間に消えてしまったとしても、それを証明するすべはない。
 だから近藤理論は怪しいが、それが絶対に間違いだと証明することはできない。

       怪しい

 ここで重要なのは、いくら大場氏ががん治療の正当性を強調しても、患者には根強い医師への不信があることである。この不信感が払しょくされない限り、いくら怪しくても近藤氏のがんもどき理論は、一定の支持を持続していくに違いない。
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