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衰退の悪循環

 他人に経営を指南するはずの中小企業診断士は、なぜ儲からないのか
 
 会社経営なら、いくら頑張っても思うように業績があがらない、売り上げが伸びないことはいくらでもある。
 もちろんその原因はさまざまである。
 そのひとつが、「手を広げすぎること」である。具体的に考えてみよう。
「商店街は今必要なのか」(満薗勇氏)によると、商店街の拡大・縮小は、つぎの循環によって発生する。

①商店会の拡大均衡モデル
 ・人通りの多い立地には多くの店舗が集まる
 ・非価格競争がはじまる
 ・差別化に力を入れる(個々の店で異なるものに力を入れる)
 ・商店街全体とすると、多様で豊富な品ぞろえが実現できる
 ・さらに多くの消費者を引き付け、さらなる小売店の出店を促す

②商店会の縮小均衡モデル
 ・郊外の大型店などの影響で通りに来る客が減ると、撤退する店舗が出てくる
 ・残った店舗は、売れ筋や定番商品に絞り込もうとする
 ・各店が無難で似通った品ぞろえになる
 ・商店街全体とすると、魅力の乏しい品ぞろえになる
 ・客足がさらに遠のき、空き店舗も増える
 ・商店街ですべてをそろえる利便性が無くなる
 ・さらに客足が落ちる

              鹿教湯温泉繁華街 R1.6.25

 このことは、商店街だけでなく地域のサービス業全体に言える。とくにわれわれ中小企業診断士のような、コンサルグループが典型である。

 他人に経営を指南するはずの中小企業診断士は、なぜ儲からないのか。
 ・そもそも、診断士に仕事を依頼する企業が少ない。
 ・そのため、幅広くいろんなことを勉強する。
 ・得意分野が何かわからなくなる。
 ・自分でもわからないのに、周りはなおわからない。
 ・診断士全体として、魅力の乏しいコンサルタントになる


 私自身もこの悪循環の泥沼に、どっぷり陥ってしまった。仕方がないので、今は「清貧コンサルタント」として糊口を凌いでいる。 儲けるためには、背水の陣を布いて「1点突破」で行かねばならない。 
 それでも、儲けたくない人もいるから世の中はややこしい。
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