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基準値を守る?

 憲法を金輪際守り抜こうとするのは、考えることを停止してしまったからである

 以前丸川環境大臣の「放射脳」発言が問題になったとき、放射線基準値こそいい加減だと書いたことがある。
 じつはいい加減なのは放射線だけではない。すべての基準値がいい加減なのである。

 「基準値のからくり(ブルーバックス)」によると、基準値の決め方には大きく、「環境基準型」と「残留農薬型」がある。ざっくり言えば、前者は物質の毒性の大小を根拠とし、後者は受容限度を示すものだという。

 しかし、これらもいい加減なものだ。
 たとえば、かって水俣病患者の調査結果から、魚介類の水銀濃度基準を0.4㎎/㎏としていた。キンメダイなどは、それを超えると廃棄される。それなのに、マグロやカジキ、サメ、クジラはその数倍もの水銀を含んでいる。それでも規制の対象になっていない。摂取量を考慮したからだというが、その摂取量の決め方こそいい加減である。普通の人は、キンメダイよりマグロやクジラを食べる。
 
 また、2007年に中国産キクラゲに、基準値0.01㎎/㎏の2倍の農薬が含まれているとして、全数破棄処分されたことがあった。ところが、リンゴやイチゴ、ブドウの基準値は、それよりはるかに多い5㎎/㎏である。それをわれわれは平気で食べている。どう考えても、キクラゲよりリンゴの方が摂取量は多い。

 これらはほんの一例で、ほとんどすべての基準値というのは、怪しげな根拠に基づいて決まったものである。それでもいったん基準が決まれば、それが独り歩きしてしまう。
 この本のプロローグには、「基準というものは、考えることを遠ざけてしまう」という米国の疫学者の言葉を紹介していた。

 まさにこのことは、すべての規則・ルールに当てはまる。我々が規則に従わなければいけないというのは、絶えず規則を改善することを前提としているからである。変わらないルールは、ほとんど腐っている。
 すなわち日本国憲法を錦の御旗に、金輪際守り抜こうとする人たちの頭は、考えることをまるで停止してしまっているのである。
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