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肛門に異変が

 信じがたいことに、つぎの瞬間、あの激痛がウソのように消滅していた

 数日前の排便のとき、突然、肛門あたりに強烈な痛みを感じた。それが止まらない。これまで肛門の痛みなら、30分も我慢したら治まっていた。今回は、2日経っても痛みが取れない。少しでも動くと痛いので、夜中に何度も目が覚める。椅子に座るときと立つとき、尻をひねるたび、飛び上がるような痛さに襲われる。

 身体の1か所でも痛いと、それが人生最大の悩みになる。昨年やっと歯が治ったと思ったら、今度は肛門である。
 なにか、とんでもない病気にかかったのかもしれない。30年前イボ痔を発症し、その後小康状態が続いていたので、潜んでいた病魔が出てきた可能性がある。痔瘻(じろう)がこじれれば、人工肛門を装着しなければならないと聞く。
 酒で麻痺させるつもりが、飲んだあとかえってうずく。これではもう酒を飲めない。

      哀

 そこで昨日、意を決し肛門科で診察してもらった。他人にケツの穴を見せるのは趣味でないが、この持続的な疼きは異常である。
 それでも気さくな髭医者のおかげで、抵抗なく尻をめくり、診察台に横になることができた。だが患部を覗いた瞬間、「これはすごいことになっている!!」と、騒ぎはじめたたときには、こちらが吃驚した。

 医者は、「30年もの間、人のケツを診てきて、こんな症例は初めてだ」と感心している。「これでは痛いに違いない」と人心を惑わすような発言をする。ここまで言われたら、とんでもない病気に罹ったと思う。「痔ろうですか?」と聞いても、「そんなありふれたものではない」と一蹴され、ますます心配になる。
 写真を撮らせてくれと頼まれ、看護婦に手伝わせてデジカメ撮影をした。若い女性看護師に尻の穴を広げられても、不安が先にたって、恥ずかしいどころではない。

       痛い!針        ヒトの展示 1
 ところが
 治療は一瞬で完了した。ピンセットを取り出し、肛門のところに向かわせたと思ったら、その先に曲った「針」のようなものをつまんでいる。信じがたいことに、そのときはもう、肛門の激痛は嘘のように消滅していた。

 犯人は、魚の骨であった。
 おそらく数日前に食べたサバの骨が、体内を旅行し、排便時に偶然、肛門のヒダに突き刺さったのであろう。デジカメの映像を見ると、長さ3㎝ぐらい弓状の鋭利な骨が、肛門の盛り上がった肉片を貫通している。痛いはずである。排便時に急に激痛が走ったのは、便の外側に沿って出てきた骨の先端が、便流の勢いで、敏感なところに突き刺さったからだと思われる。痔とは違う痛さも納得できた。


 こんなことなら、自分で患部を見ればよかった。鏡で容易に観察できるし、抜くのも簡単である。もっともそのときは、恐ろしくてとても自分で見ることはできなかった。それでも、思い切って病院に行かなければ、妙なところにとげが刺さったまま、一生痛みと共生することになっていたかもしれない。

 つまり、いやなことに目をそむけてはいけない。
 重大な問題だと思っていたことも、ときには簡単に解決する、という教訓である。

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