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検査の目的

 どんな場合でも、「悪い情報ほど早く」伝達できる組織は、強い

 日本では毎日、嫌な事件がつぎつぎと報道される。
 小さい子供を殺した、老人ホームの虐待、政治家の不祥事・・、挙げていけばきりがない。ここまでいく前に、何とかならなかったものかと思う。

 工場においても、最大の危機のひとつは異常の発生つまり、「不良をつくるムダ」である。不良が発生したら、廃棄ややり直し、修正などで通常の3倍以上の手間がかかる。顧客のところまで行ってしまったら信用も損ね、計り知れない損失になる。

 そこで製品の品質を保証するために、「検査」が行われる。
 検査では、2つのことが求められる。

 ひとつは、不合格品を選別することによって、悪いものを後工程に送らないことである。不良品が顧客の手に渡ることは最悪である。後工程が社内だとしても、やり直しや廃棄など余計な手間がかかる。不良が顧客まで流れることを防ぐ、これを「流出防止機能」という。

                正面マグロ

 もうひとつは、不良を発見したらその情報を、発生源へフィードバックすることである。工程の異常を見つけることにとって、不良の被害をできるだけ減らす。異常の発見は、早ければ早いほど処置がしやすい。不良発生の元を断つ。これを「再発防止機能」という。

 どちらも大切である。
 だが普通は、後者がおろそかになる。人は悪いことを言いたくないからである。
 そうなると、異常が異常を増幅させ、のっぴきならなくなる。それから重い腰を上げても、多大な損害をこうむった後である。

 どんな場合でも、「悪い情報ほど早く」伝達できる組織は、強い。
 社会面で報道される事件は、「悪い情報」である。これが鬱積していくと、とんでもない社会になる。したがって、嫌な事件がつぎつぎ報道される社会は、まだ健全な社会である。ほんとは、これが無くなったら怖い。
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