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フェルミ推定で市場をはかる(ものづくり補助金の季節③)

 もともと調査機関のデータにしても、いい加減なものである

 ものづくり補助金の審査項目の中で、「補助事業の成果の事業化が寄与するユーザー、マーケット、市場規模が適切か」の記述を要求している部分がある。この中の「市場規模」を示すのに苦労する。おもな市場なら、当局や調査機関の統計をネットなどで調べることができる。ところが、中小零細企業の限られた分野の市場など、ちょっとやそっとではわからない。資金力の乏しい企業にとって、大金を出して調査機関に依頼することも困難である。

 その場合、フェルミ推定を活用する。フェルミ推定は、実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつか既知の手掛かりをもとに推論し、短時間で概算するものである。

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 たとえばカーテンメーカーが、国内の宿泊施設をターゲットとして、高級商品の開発を行った場合の市場規模を推定してみる。この場合直接に、宿泊施設におけるカーテンの市場規模など探すのは難しい。
 そこで、客室から推定する。
 2013年の国内のホテルは9809軒、客室数は、827,211室である。加えて、2013年度における旅館数は43,363軒。客室数は、735,271室である。あわせると150万室にもなる。これなら簡単にわかる。
 ほぼ全室にカーテンが設置されているから、15年に一度カーテンを更新しても、年間10万室のカーテンを更新することになる。旅館・ホテル業界の特別室はどれくらいか。0.5%以上のシェアを狙うとすれば、少なくとも500室分の高級カーテンを販売できる。カーテン1室単価10万円として、国内旅館・ホテルだけで年間5000万円の売り上げが期待できる。

 当たらずといえども遠からずであろう。もとより、信頼できる調査機関のデータにしても、アンケートや推計が入っており、いい加減なものである。
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