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足羽山からの白山

 福井市民は、怪しげな駅前ビルと引き換えに、貴重な景観財産を失ってしまった

 昨日昼、絶好の好天に誘われて足羽山を散策した。今年の初詣のときに愛宕坂から見た悲惨な白山連峰の景観が信じられず、展望の良いとき、いま一度確かめたかったからである。冬晴れのこんないい日は、一冬に数回しかない。

 じつは足羽山から白山が見える場所は限られている。愛宕坂の中腹から足羽神社の手前までの数十メートル。そして、足羽山ピーク近くに建つ博物館からである。その場所以外は、樹木の陰になって、はっきり見ることができない。

 愛宕坂展望台より欠落白山連峰 H28.2.11  足羽山博物館入り口 H28.2.11足羽山博物館屋上から白山連峰 H28.2.11

 やはり、愛宕坂からの展望(写真左)は正月に見たときと同じであった。あのときより、遠くまですっきり見えるだけに、駅前ビルのお邪魔ぶりが憎らしい。

 その代わり、博物館屋上からの白山連峰の景観(写真右)は抜群であった。北の七倉山から、大汝峰、剣ヶ峰、御前峰、御舎利岳、別山から、福井県最高峰の3ノ峰まで見える。博物館入口に表示してあった能書き(写真中)は嘘ではなかった。

 だがここまで、ふもとから愛宕坂展望台までの3倍以上登らなければならない。
 立山と白山は、日本3名山のうちの2つである。富山市内から、剣・立山が望めるのと同じ、福井市内からも手軽に白山連峰が見える。金沢市内からは、御前峰~別山のメインラインは拝めない。その最大の観覧場所が愛宕坂であった。うまくすればこの展望スポットは、絶好の観光資源になっていたはずである。自然造形物の山は、「天空の城」より持続性がある。
 福井市民は、怪しげな駅前ビルと引き換えに、貴重な景観財産を失ってしまったのである(足羽山の適当な場所で、立木を刈り取ればそれなりの景観は回復する。そこまでするか)。
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