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専門家の予想は外れる

 専門家が正しいのは、ある限定された世界の中での出来事を予測する場合だけ

 昨年末気象庁は、今年は暖冬で雪は少ないと宣言した。たしかに年末年始にはほとんど積雪がなく、さすが専門家だと感心した。ところが今回の寒波である。やはり気象庁の予報は当たらない。
 私が専門家を信用しないのは、つぎの理由からである。

 多くの専門家が自分の意見に自信を持つのは、多くの情報を持っているためである。ただそれらを組み合わせ、つじつまのあるストーリーに作り上げるのは難しい。数が多くなると、組み合わせだけで膨大になるからだ。そのため専門家は、賢く見せようとして、独創的なことを思いつき、いろんな要因を複雑に絡ませてしまう。

 人がなにかを主張するとき、いくつかの情報を組み合わせて筋道をたてる。その場合、手持ちの限られた情報で、考えられる最善のストーリーを組む。情報が少なければ、ストーリーをつくりやすい。そのストーリーが真実かどうかは別である。それが心地よければ自分で納得してしまう。

 我々素人は身の回りの少ない情報だけで、納得いくストーリーをつくる。プロの専門家はその100倍の情報を集め、それを無理やり組み立てる。
 どちらが正しいか。

 現実の社会は、無数の情報の組み合わせである。いくら専門家の集めた情報といえども、全宇宙のほんの一部に過ぎない。太平洋にゴボウのごとしである。そうなると、専門家の予測と我々素人の予測の差など、屁みたいなものである。

 専門家に対し、われわれが「なるほど」と言えるのは、ある程度限定された世界の中での出来事を予測する場合だけである。囲碁や将棋などが当てはまる。人間の感情が絡んでくる政治経済や、運が大きく左右するスポーツの勝ち負けなどは、予測不能である。たとえ予測できたとしても、たまたまである。確実な筋道を立てた論理構成はできない。

 したがって、ものごとを総合的に考える素人の方が正しい場合が多い。
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