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食品横流し事件

 どのような場合でも、ウソをつくことだけは、絶対にやってはいけない

 食品の異物混入と「横流し」が問題になっている。このような事件は、何年かおきに起こる。
 今回は、カレーの「壱番屋」が、異物混入の疑いがあって廃棄したビーフカツが不正に転売されていた。また、大手のみそメーカ-「マルコメ」の、売れ残り廃棄みそ144トンも横流しされていたことも発覚した。

 たまたまスーパーで「壱番屋」の従業員が、商品に疑問を持ったところから、偶然発覚したものである。芋づる式に出てくるところを見ると、これまで日常的に行われていたと思われても仕方がない。しかも、今回摘発された業者だけでなく、広く行われているのではないか。連日大袈裟に取り上げられている。

        副産物  H26.10.12撮影

 しかし、それがどれだけ悪質なのか。どうもピンとこない。
 なぜなら、私がその廃棄を請け負ったとして、必ず廃棄処分してしまうかどうか、自信がないからである。その「廃棄処分」しようとする食品が、本当に廃棄に値するものなのか、まだ食べられるのか、良識ある人は疑問に思うはずだ。普通われわれは、もっと古いものや何か混じった食品ぐらい、日常茶飯事に食べている。殺虫剤の混入や段ボールカツのようなものとは、次元が違う。

 普通の神経なら、また充分食べられる何百tもの食品が、無残に廃棄されるのを平気で見ていられるほど冷酷ではない。MOTTAINAIし、間接的に何百人も飢えさせることになる。経営者なら、それを何とか利益に結びつけようとする。

 ここまで読まれた方は、私が悪徳経営を指南する悪徳経営コンサルタントだと思われるかもしれない。
 それは違う。
 つまりこのような場合でも、絶対やってはいけないことがある。それは、ウソをつくことである。異物混入だろうが、古くなった食品だろうが、使い道はある。たとえば微生物利用による発酵である。異物混入なら異物を除けばいい(簡単ではないが)。闇鍋の材料としてもいい。原料を明確にしたうえで、それを付加価値のあるモノに変える。それが食品のプロである。

 だから、私のようにアホな経営コンサルタントに付き合って、大もうけした経営者はいないのである。
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