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良い安売り悪い安売り

 イノベーションは、「良い安売り」を追求することである

 業界のイノベーションの多くは、「価格破壊」から起こる。製品・サービスを、破格の値段で提供できるかどうかは、イノベーションの大きな要素である。資源、製造、流通段階での大幅な合理化、生産性の向上の結果であり、まさに、価値=機能/価格である。
 
 有名なところでは、流通革命で価格破壊を起こしたダイエー。経営コンサル業界では、20年前に1000万円かかったISOのコンサル費用が、いまはその1/10である。ムダな文書を削ぎ落して運用を容易にしたのだから、誰も損する人はいない。

 眼鏡業界では、チタンの加工技術を活かして、医療用具の製造を行おうとしている。
 ただこれには、抵抗勢力が多い。医療関係の機器や薬品の流通は、暗黒の「闇」に包まれている。ドラマ、「下町ロケット」の人工心臓開発よりもっとややこしい。そのため、許認可、医療現場の利権などで、国民はバカ高い治療費を払わされる。悪い奴ほど黙って儲けている。この「闇」の部分をどう解明するかで、イノベーションが起こるかどうか決まる。

 一方で、「悪い安売り」もある。
 ガソリンの安売り競争が激しさを増しているという。昨年ある地域では、レギュラーガソリンが、1リットルあたり85~87円と、全国平均130~135円を大きく下回っていた。普通ならやっていけるはずがない。ガソリンのようなどこで買っても同じ製品は、価格だけが勝負である。近隣の店が値下げしたら、追随せざるを得ない。
 牛丼チェーン店や飲み放題居酒屋の乱立も、これに近い。
 他社が潰れるまでやる「物量戦略」ならともかく、普通の会社はとてもやっていけない。お互いの首を締め合うだけである。

 もちろんイノベーションは、「良い安売り」を追求することである。
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