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事業ドメイン(領域)の見直し(27年12月23日)

 「製造業」から「倉庫・配送センター」への基本戦略の転換

 この会社では、顧客から預かっている部品を組み立て、必要に応じ出荷している。
 したがって顧客も、当社を「製造業」とみている。その場合、お客に認めてもらえる付加価値の大部分は、組立工程である。しかし、この部分に携わっている従業員は、全体の10~20%にすぎない。

 80%以上の従業員は、管理、資材受け入れ、荷ほどき、出庫、準備、シール・印字貼り、汚れとり、袋詰め、梱包、出荷業務に携わっている。これらはまさしく、倉庫業務である。すなわち、当社は「製造業」ではなく、「倉庫業」だったのである。

 一般に倉庫・配送センターの意義は、①市場の変化(季節、需要、競合、)に対応、②顧客へのリードタイム短縮、③工場・輸送のスケールメリット、などである。とくに、当社のように組立機能が大きい会社は、半製品を保管し、市場に合わせて臨機応変に組み合わせて供給できるという、大きな優位性がある。

 もし顧客が、当社を「製造業」とみなして、付加価値の対象を組立工賃としている限り、その利益水準は中国など低賃金国との競合で低く抑えられてしまう。しかし、当社を「倉庫・配送センター」とみなしてもらえれば、その「倉庫・配送センター」としての意義を、付加価値とされることになる。現実的に当社は、経営資源の大部分を、倉庫業務に費やしている。

 この経営資源のコストを、顧客に正当に認めてもらい、それに見合った報酬をいただく必要がある。すなわち、当社の機能を「倉庫・配送センタ」であると設定し、そのために、顧客にどのようなサービスができるかを考えて、提案、提供していく。

 現在の経営資源、経営実態を有効に生かすために、視点を変えることも必要である。
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