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下町ロケット・医療ミス(27年12月21日)

 貴船教授の言う通り、世間やマスコミが人の失敗を認めないのは大問題である

 評判ドラマ「下町ロケット」第9話で、悪役の貴船教授が、医療ミス疑惑を暴こうとする女性ジャーナリストの行動を批判するセリフがいい。
 「医療は失敗があってこそ患者が救えるのだ。ミスをつついてばかりの世間やマスコミがあるから、いつまでたっても日本の医学は進歩しないのだ。」
 佃社長のライバル狭山製作所社長も、その女性記者相手に同じようなことを言っていた。

 まさしく正論である。私自身もこの言葉に激しく同意する。高度な技術には、必ず失敗はつきものである。それを認めてやらないと、できるものもできなくなってしまう。
 いまの世で最大の問題は、世間やマスコミの風潮が、貴船教授の言う通りであることだ。他人の失敗に対し、他人事のように厳しい態度しかとらない。責めることしかしない。原発事故後の対応を見ればわかる。それでは人類の未来はない。我々世間とくにマスコミは、開発者の失敗に対し、絶対的に寛容にならなければならない。

             東尋坊の断崖 H27.10.31

 しかしながら、それには重要な条件がある。
 まず、本人が失敗したことを認めることである。でなければ寛容である必要はまったくない。本人が認めなければ、その失敗の本当の原因を明らかにできないからだ。原因がわからなければ、その技術は成り立たない。

 残念ながら貴船教授のように、たいていの失敗した人は、それを認めようとしない。失敗したのに認めない人を、世間は許すはずがないし、許してはいけない。自分が失敗したことを認めようとしない人は最低ランクの人である。
 きちんと失敗を認めた人とは、完全に人種が異なる。そのことだけは忘れていけない。           あの世への架け橋 H27.9.26

 そしてもう一つ、大急ぎで付け加えておきたいことがある。
 それは、「医療に限っては、これ以上進歩などいらない」、ということである。下町ロケットのドラマでは、心臓病の患者たちが小さい子供たちだということで目がくらんでしまった。だがあの患者たちが、子供でなく「命汚い」老人たちであったらどうか。
 医学の開発には、とてつもないコストが必要である。それは確実に、他の分野を蝕んでいく。
 「ガウディ」の開発などとんでもないことだ、と思うであろう。
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