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顧客満足より社員満足 ISO9001:2015④(27年12月11日)

 今後、ISO9001を自己宣言する組織は、「従業員満足」を優先したい

 新しいISO9001について、批判的なことをのべてきた。それでも、マネジメント規格としてはずいぶん、完成の域に近づいているのではないかと思う。

 「ISO9001:2015 要求事項の解説(日本規格協会)」には、つぎのようなことが書かれている。

 ≪改訂の内容は、2000年の改訂に比べても、決して小さくはない。組織の状況の理解と事業との関連付け、リスクおよび機会の明確化と取組み、品質マネジメントシステムのパフォーマンスの改善、組織的な知識とその獲得・蓄積・活用、外部から提供されるプロセス、製品及びサービスの管理、人に起因する不適合の防止、変更への対応、業種・規模に応じた文書化などの要求にどのように取り組むのか、どのように審査するのか、移行にあたって検討すべき課題は多い。≫

 したがって現時点では、社会の期待に応えていける最高の品質マネジメントシステムのモデルを提示できたのではないかと思う。企業がこの内容に真剣に取り組めば、またとない飛躍のチャンスになる。それくらい優れた内容である。「品質」だけでなく、企業の経営そのものの基盤となりうる。
 繰り返すが、審査員のレベルの問題は簡単に解決できるものではない。そこでこの規格は企業の「自己宣言」によって、価値を高める。審査の「雑音」に惑わされず、自力で取り組むのである。

 最後に一つだけ。
 この規格は徹底的に「顧客満足」を追求している。間違いではないとしても、企業経営にとって「顧客満足」より大切なものがある。それは「従業員満足」である。働く人が不満を持っていたら、その組織は決して長続きしない。ISOは、この面でやや腰が引けている。これから自己宣言する企業は、ぜひ構成員の力量を高めた「従業員満足」を優先に追及していただきたい。
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