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新ISO9001の評価 ISO9001:2015③(27年12月10日)

 間違っても、資格を追加・細分化したり、基準を厳しくするのだけは勘弁してもらいたい

 むかしから、「そもそもISO9001は品質向上に役立っているのか」、という話は多かった。ISO9001を取得している会社が、しばしば製品不祥事を起こす。せっかくISOを取得した自分たちの会社も、不良品やクレームがなかなか減らない。

 そのため、今回のISO9001改訂の目的の一つは、これまで低下していたISO認証の信頼性を向上させようとしたのかもしれない。ISO9001の今回の改訂幅は、かって2000年に改訂された以上に大きい。

 それでも、ISO9001を認定する審査機関は、認証費用を払ってくれる企業に対し、厳しい審査をするはずがない。審査を受ける企業のほうが、審査員よりレベルが高いこともある。ISO審査員と言っても、企業で使い物にならなくなった落ちこぼれである。たかだか30時間のしょうもない講習と、怪しげな「実戦経験」だけで資格が得られる。
 
 新規格では、企業戦略やリスクへの取り組み、ヒューマンエラーへの言及、システムパフォーマンスの改善など企業の取り組むことは多い。さらに、どのように審査するのかが問題になる。企業は、審査のやり方に合わせるしかないからである。
 それ以上に、新規格を、ほんとに審査できるのか心配である。これまでのISO審査員を見ていると、悲観的にならざるを得ない。

 現実に予想されることは、従来の審査の延長上でお茶を濁すことぐらいである。あとは企業自身の自助努力でいい。間違っても、審査やコンサルの資格を細分化したり、基準を厳しくするのだけは勘弁してもらいたい。そんなことをしても、審査費用の高騰とISO関連の天下りが太るだけで、企業や社会のためには絶対にならないからである。

 もんじゅを管理する原子力機構への審査で、山ほどの無意味な書類を要求して、実務を混乱させた規制庁のやり方を見ればわかる。
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