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3重ループの経営 ISO9001:2015①(27年12月8日)

 ISOの規格は高レベルのシステムを要求しているわけではない。しくみさえできていれば審査合格?

 ISO9001(品質マネジメント規格)の最新版が9月に発行され、先月(11月)日本語の解説書が出た。早速購入し、ざっと眺めてみた。予想以上に、これまでとは大きく異なる。ISO14001(環境マネジメント規格)など、他の規格との整合性を取るため、PDCAの並び方が大幅に変更になった。要求項目がPDCAの順番に記述され、分かりやすくなった。
 つまり、多くのマネジメント規格の整合性を取るため、基本的なPDCA要求事項を「付属書SL」として、別途規定している。ISO9001は、この「付属書SL」に品質特有の要求事項を加えたものである。

 そしてこれまでのISO9001は2重ループ、つまり組織の品質方針を反映した目標管理のPDCAと、個別の業務プロセス改善についての、2つのPDCAが含まれていた。2015年版ではそれに加えて、組織が進むべき方向を自律的に決める経営戦略にまで広げたPDCAに踏み込んでいる。こんどは、3重ループということになる。

 すなわち、これまでの社内や顧客情報に加えて、国際、国内、地域や法令、技術動向、競合、文化、社会、経済・社会環境など、きわめて幅広い課題を考察する能力が必要になる。本格的な経営戦略の出番である。そうなると、とてもこれまでのISO審査員やコンサルのレベルでは、歯が立たない。まともにできる人は1割もいないだろう。

 もっとも、ISOの規格は高レベルのシステムを要求しているわけではない。しくみさえできていれば当面は審査合格である。ある意味、いい加減であった。今度はどうか。

 大きなことを書いたが、新規格については勉強中である。理解できたところを、これから順次紹介したい。
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