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中国はどうなる(27年12月4日)

 隣の国を気にするより、自分たちの尻に火がついていることを自覚したほうがいい

 昨日、「周近平の経済、政治、外交」という演題で、現代中国研究家の津上俊哉氏の講演を聴いた。氏は「巨龍の苦闘」という本を出版しており、講演では、その内容をもとに中国の現状と行く末を論じていた。 
 前半は、細かい成長率や金利、国債がどうたらで、先日の柯隆(か・りゅう)氏に比べ、面白いことを言うわけでもないので半分眠っていた。

 後半強調していたのは、「中国は絶対にアメリカを抜くことはない」ということであった(孫崎享氏らの見解とはまったく異なる)。短期的には、リーマン以来の投資バブルの後遺症が長引き、長期的には少子高齢化の防止は手遅れだと言う。すでに成長力が鈍化しており、10年後には経済成長が完全にストップする。
 一方のアメリカは、現時点でのシェールガス革命に加え、移民国家だけに少子高齢化には無縁である。したがって当分、ある程度の成長は約束されている(差別やテロなどの社会秩序は問題)。

 それでも中国は、中央財政が比較的健全で、しかも統制が効く。そのため、急激な中国経済崩壊の可能性は少ない。すでに日本を大きく引き離しているGDPが、10年やそこらで日本を下回ることはないという。

 もっとも、「専門家」の予想ほどあてにならないものはない。我々は隣の国を気にするより、自分たちの尻に火がついていることを自覚したほうがいい。
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