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職場の安全(27年12月1日)

 労働安全衛生マネジメントシステムが、ISO45001として生まれ変わる

 労働現場での死亡事故がなくならない。つぎのような記事の現場は、想像だにしたくない。

 ≪30日午前6時20分ごろ、大阪市阿倍野区松崎町2の「宝船製麺所」で、人が製麺機のミキサーに巻き込まれて死んでいるのを、同所を経営する真田進さん(61)の長女(35)が発見し、母を通じて119番した。大阪府警阿倍野署によると、遺体は衣服から真田さんとみられ、麺の生地を作るミキサー内に誤って転落したとみられる。(11月30日毎日新聞)≫

 県内でも、毎年のように労災死亡事故のニュースを聞く。

 厚労省の発表によると、昨年度の労災死は1057人で、前年を27人上回る。死亡者数が多い業種は、建設業377人、製造業180人、運送業132人。死亡原因は、高所からの「墜落・転落」による災害が263人、「交通事故」が232人、機械などによる「はさまれ・巻き込まれ」が151人だという。

 じつは4~50年前、労働災害はもっと多かった。
 そのころは、労災死亡者が6000人/年、労災件数が50万件近くもあった。私が眼鏡製造業に勤務していたとき(3~40年前)、ベテラン職人の多くは、プレス操作のミスで指の数本が欠けていた。他の業界では、大型プレス機に体ごと挟まれて人がいなくなり、血液だけが流れていた、と聞いたことがある。及ばずながら私自身も、ボール盤に挟まれて、人差し指の先を抉り取った。
 
 当局や企業の取り組み、企業の海外移転などで、事故は大きく減少した。その減少幅が少なくなり、これ以上減らすのは難しいところまできている。例えばある運送事業者は、運転時間を減らし休日を増やしたら、かえって事故が増えてしまったそうだ。若いドライバーには、かえって休日の疲労のほうが問題だと言っていた。
 
 それでも、悲惨な事故は限りなくゼロにしたい。
 その無理難題を狙って、OHSAS18001(労働安全衛生マネジメントシステム)が、来年ISO45001として生まれ変わる。企業にとって、またストレスが増える。これをマッチポンプという。
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