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ふくい暮らしライフデザイン設計書(27年11月30日)

 肝心の福井県の情報発信がないのでは、本気で若者を受けいれる気がないと思われる

 若者の流入を進めている福井県では、福井と東京の家計を比較する「ふくい暮らしライフデザイン設計書」をつくった。結婚して2人の子を持つ世帯を比べると、60歳までの収支差は、福井が東京より3000万円多いという。

 福井県は、就職支援協定を結んでいる京都の大学での就職セミナーで、この設計書のリーフレットを配布するそうだ。東京、大阪などで開催する企業研究セミナーでもリーフレットを活用し、福井の暮らしやすさをPRして、Uターン・Iターンにつなげたいということである。

 しかし、根拠となる数値データについては、大いに疑問がある。
 よく数字を見ると、福井の世帯収入が47歳~60歳の間で年間約1200万円である。30~46歳の間でも年間900万円近い。いくら共稼ぎでも、夫婦二人が公務員でもなければ、こんな数字はあり得ない。福井の女性がフルタイムで働くのに対し、東京はパートであるという前提もおかしい。子どもの都会大学への仕送りが、一人1000万円以上かかるのも無視している。

 つぎに問題なのは、この情報が新聞ニュースでしか見られないことである。ニュースのもとである本物の「ふくい 暮らしライフデザイン設計書」を見ようと思い、いくら探してもネット検索ができなかった(30日朝の時点)。ネットで閲覧できたのは、一部の新聞情報や2チャンネルなどの派生情報だけであった。
 これでは、根拠となるデータがインチキかどうかわからない。インチキまではいかなくとも、なにか不都合なことを隠しているのは間違いない。

 都会に住んで真剣に福井へ移住しようと考えている人は、詳細な元データを見るはずである。そこでもメリットばかり強調していたら、怪しいと思うだろう。肝心の福井県の情報発信がないのでは、本気で若者を受けいれる気持ちがないと思われても仕方がない。
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